「意外なところから出現したヒーロー誕生編」ザ・バンク 堕ちた巨像 samurai_kung_fuさんの映画レビュー(感想・評価)
意外なところから出現したヒーロー誕生編
原題「The International」というと、以前なら社会主義思想の労働者の政治組織なのだが、ソビエトが崩壊した以降の現在に「The International」と言った場合は誰になるのか?それが邦題の「ザ・バンク」となるのだろう。国際的なメガバンクは“メガ”ゆえに、ほとんどあらゆる国の政府機関に『国際的』な影響力を持ち、通常の法律の元での言及は握りつぶされてしまう。
そんなドン詰まった所を突破する主人公の姿は、ゴッサムシティを取り締まるマスクの自警ヒーローに重なる。
「ザ・バンク 堕ちた虚像」といういかにもポリティカル・サスペンス然としたパブリック・イメージを蹴散らすように、主人公はバカみたいに強大な敵に立ち向かい、マシンガンで相手を蜂の巣にする。
そしてラスト近くの“決断”はまさに『ヒーロー』誕生の瞬間である。
近年、良くも悪くもマジメくさったアプローチで描かれるアメコミヒーローに対して、逆側から「Why So Serious?」と超然的なヒーロー像を提示してみせた傑作。
ザ・バンク
時事問題をちょっと絡めたエンターテイメント系です。
この手の映画は、そんなに見ないのですが、
なにしろナオミ・ワッツが出ているのでね(笑)。
一言でいえば、期待度どおりの映画でした。
それ以上でも、それ以下でもないといったらいいのでしょうか。
美術館での銃撃戦は、迫力はありましたが、なんでこんなとこで、
こんな展開になるんだ?という気がしないことはない。
つまり、
あまり考えず見るなら、それなりに楽しめる映画であると
いえるでしょう。
クライブ・オーウェンという役者は、
男らしいといえば聞こえはいいけれど、ちょっとムサイ感じで、
好感が持てなかったですね。
ナオミ・ワッツは、それなりによかったです。
子供を産んですぐ出演した映画らしく、体調を気遣いながら、
与えられた役の中で、それなりに、目一杯演技していました。