劇場公開日 2008年8月2日

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「現実を知ること」闇の子供たち hanaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5現実を知ること

2008年8月15日

悲しい

この作品は、フィクションですが
「いかに事実を伝えるか」
と言う部分に重点をおいて作られている作品だと思います。

“子供の人権を守ろう”と言うだけではその重さは理解できません。

貧困による子供の売買が問題の根源ではなく
子供を商品として買う人間がいると言う所に闇が存在しています。

マフィアの介入なしには成立しないビジネスだからといって
責任の所在をそこに置くのは間違っている事。
買う大人と買われる子供たちが同じ人間だと言う事。
買う人間はごく一般的な身近にいる人達である事。

これらの事実を知る事。

衝撃を受けると言うよりは、じんわりと胸の痛みが続きますが
見ておく価値ある作品です。

hana