おいしいコーヒーの真実のレビュー・感想・評価
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プランテーションの矛盾は、中学校の地理を復習すべし
西側諸国(?)のキャピタリズムの横暴なのだが、スタ◯バック◯コーヒーだけが悪い訳では無い。
この問題は資本主義が始まった時から存在する。つまり、プランテーションと言う農業方法だ。とうもろこしや米、小麦の農地を胡椒、サトウキビ、コーヒー、お茶の作付け地に使う。人類はそういった歴史を重ねている。
従って、コーヒーの値段が正常な価格になった所で、貧困は無くなるものてはない。
発展途上国で貧困家庭だから問題というだけではない。主食の自給率が低い国ならこう言った欠食児童を沢山生んでしまう社会になってしまうのだ。つまり、主食の自給率が低い我が大和民族にも起こりうる話なのだ。
この映画を見る限り、だから、スタ◯バック◯コ◯ヒ◯のコーヒーは高いと言っている様に聞こえる。そう感じないだろうか?
エチオピアに欠食児童が増えているのなら、コーヒー農地をとうもろこし畑や小麦畑に帰るべきなのだ。
まぁ、プランテーションの矛盾は、中学校の地理の時間でも教えてくれるので、静かな◯ターバッ◯スコー◯ーへ行って、教科書を読み返す事をお勧めする。
高くとも美味いコーヒーは飲みたい。今日も白鯨の一等航海士さんにお世話になりにこれから船橋へ出掛ける。水出しのアイスコーヒーが美味しい♥
コーヒーのフェアトレード、生産国の労働環境や実態に関心のあるひとには、非常に興味深い内容だと思います。!
学んだこと
・世界のコーヒーを独占している多国籍企業4社
Kraft・Nestle・Proctor&Gamble (P&G)・Sara とStarbucksは、この映画の取材を断っている。
・ニューヨークとロンドンでの国際商取引価格によって、私たちの日頃飲む、コーヒーの価格が決まる。そして、この国際取引価格は、アフリカなどの現地のコーヒーの取引価格に影響する。一方で、国際取引を介さずに、現地の生産農家と直接、適正価格で取引する企業もあり、作品中では、イギリスの大手スーパーとエチオピアのコーヒー農家連合会代表との交渉・話し合いの場が取材されていた。
・作品中のエチオピアのコーヒー農家は、自分達が生産するコーヒーが欧米の国々でいくらで販売されているかすら知らない。
・コーヒーの国際価格が急落しているため、エチオピアのコーヒー農家はコーヒー栽培の収入だけでは生活するのが困難になっており、最近ではコーヒーよりも取引価格が高く、安定的な収入が見込める、チャットと呼ばれる薬物栽培に切り替える農家も多いという。
・コーヒーの木は、植栽してから実がなるまでに5年かかる。
・世界貿易額のアフリカのシェアが1%増えれば、700億ドルの増収になり、この額は、現在のアフリカへの援助額の5倍に相当する。
コーヒーが好きで、フェアトレードや生産国の実態に興味があり、試聴しました。この作品は、普段飲むコーヒーが、どのような生産者によって、どのような労働環境の上で作られたものなのか、映像というメディアで窺い知ることができる非常に知る価値のある作品だと思いました。
エチオピアはまだましな方かも・・
エチオピアのコーヒー農家の貧困問題、フェアトレードとスペシャリティコーヒーとしての販路を懸命に開こうと奮闘する現地のコーヒー農協の創設者であるタデッセ メスケラ氏を追ったドキュメントです。
コーヒーは嗜好品ですし試飲会で特選をとったエチオピアのゲイシャと言う豆は100g2000円以上でも売れているようです、一方、缶コーヒーやインスタントの原料となるベトナム産のロブスタ種などは量で市場を席巻しているようですからコーヒーと一括りで語るのは不正確かも知れませんね。
元来、エチオピアのコーヒー豆は高品質でブランド価値も高いですから売り方さえ工夫すれば農家も潤うはずなのですが映画では学校ひとつ建てるのにも四苦八苦ですからまだまだ道半ばと言うことなのでしょう。本作を観た人達の寄付で学校は無事再建されたそうなので良かったですね。
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