「ブサイクという表現はいただけない。」ハンサム★スーツ ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
ブサイクという表現はいただけない。
今どき
イケメンを「ハンサム」と形容する人がどのくらいいるのか。
おそらく
カップルを「アベック」と言ってしまうのと比例するよな。
…私は明らかにその時代を過ごしてきたので^^;
映画そのものよりもまずこの言葉にグッときてしまった(古)
…古語・死語ばんざい♪「クラブ」じゃないの「ディスコ」よ。
そういう持論は置いといて。。
とにかくイケてないブサイク(この言葉は好きじゃない)男が
ハンサム★スーツを着て、いきなり「谷原章介」になる話。
人をバカにするのもいい加減にしろ?ばりのTVネタっぽい
展開で、キャストを見たらほとんどオチも分かってしまった。
でも谷原のハジケっぷりがなかなか堂に入っていて^^;
現代のハンサム顔は、彼なんだなぁ(ホント杏仁豆腐みたい)
ツルっとした柔らかい顔立ち、品のある喋りも定評あるもんね。
なぜ塚地が選ばれたのかは…ラストまで観ると納得するかも。
スーツの中身が誰なのか(爆)は意外に重要だな、と感じた^^;
でもそれ以上に役得だったのは、鈴木氏の妻、大島美幸かな。
北川景子や佐田真由美以上に、イイ女っぷりを披露している。
自分の妻をブスの代名詞に使うのは、実は脚本家自身が
女の容姿にかなりコンプレックスを抱いているからだと感じる。
ブスだから性格がイイとか、美人だから中身が悪いとか、
そういう奴ほど、実は容姿にコンプレックスを持っているものだ。
普通はいちいち相手の外見や性格を、ことさら強調などしない
もので、なにかが存在するなら、それは「好み」なんだと思う。
ここで描かれる琢郎(塚地)も寛子(北川)もコンプレックスの塊。
確かに長年生きてきて、そんな事ばかり言われていたら…(爆)
人間はそうなってしまうものなのかもしれない。が。
一緒にいて楽しくもない相手と長続きはしないものだと思うし、
寛子が「私は自分が笑顔でいられる相手と一緒にいたいです!」
という当たり前の一言を発するまで、なんでそんな簡単なことに
気付かないんだ(まぁドラマですから)と結構イラつかせてくれる。
…というわけでこの映画の良かった点は、、
谷原のハジケっぷり。
スーツの中身あれこれ。
スーツくん宣伝アニメ。
美味しそうな料理。
そして80年代ポップス♪
れっつ・はんさーむ!!最後までお席は立たぬよう。
(青山だったら三浦友和よねぇ。中条きよしとは「うそ」っぽいぞ)