僕らのミライへ逆回転のレビュー・感想・評価
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見終わってから楽しめる
ちょっと切ないエンディングですが、見終わってからsweded moviesをネットで検索してみてください。アメリカの素人さん製作のおバカ映画が楽しめます。確かにこういうビデオなら、借りたい人はいるだろうな、と思いました。日本でも深作映画なんか自演してみたい人、たくさんいるんじゃないかな。
回転をユルめて観得るもの。
この作品を単なるおバカ映画だと期待して観に行くと、
多分…とんだ肩すかしを食わされるかもしれない。
確かにJ・ブラック&M・デフはバカだ!(役の中でね)
消えてしまったビデオ映像をリメイクする辺りまでは
けっこうグダグダした二人のやりとりが続き…まぁ、
大笑い出来なくても^^;失笑出来るシーンが数知れず。
このままユルい展開でいくのかな~と思っていたら、
映画作りに入っても、彼らは本当にユルかった^^;
ただそのユルさとテキトーさが「ゴーストバスターズ」
なんかにはなぜか合う。面白い。もっと見せてくれ!
たかが20分の素人リメイク作品に行列をつくる人間が
いるだけでも、私には面白い。ナンなんだ?こいつら。
だったらもっと、制作過程を詳しく見せて欲しいぞ~!
この際どうせなんだから、かのB・マーレイさんにも
声を掛けて、チョイ役で出てもらえば良かったのに~!
(「木」になるくらいだから頼めば出てくれそうだ^^;)
悶々とした想いの中、リメイク作がどんどん作られる…。
先日観た「アイアンマン」なんかもそうだったけど、
映画を作ることも、ある意味ヲタク心の極みだと思う。
大した予算もない苦しい映画作りだとしても、
創り上げることに天上の歓びを感じる人間達が集まり、
ある箇所にとことん拘って(でも金銭面で妥協しつつ)
監督ならではの個性溢れる作品が作られるのだから
もちろん完成した作品に愛着が湧かないハズがない。
だけど面白いとも決して限らない。…けどね^^;
この作品が中盤からグイグイ人の心を掴むのは、
そんな映画本来の楽しさを思い出させてくれるからだ。
あんなシーンこんなシーン、映画が好きでも嫌いでも、
なにか一つくらい心に残る想い出のシーンがあると思う。
それを焼き直すことで、懐かしいあの時代に帰れるのだ。
今作では街の人間たちをも作品に巻き込むので(爆)
彼らは容易にスター気分を味わえるワケだ。楽しいぞ。
だからこれは、マニア向けリメイク羅列作品ではない。
邦題もウマいな~と思った。すべてが「逆」回転する。
それでミライが見えてくるという、時代に逆いながら
感動を味わえる秘訣をユルくもじんわりと教えてくれる。
凝った映像もバカ高いギャラの俳優もオスカー監督も
なんにもなくったって、いい映画は確かにいい映画だ。
モノ作りの原点は、やはりオリジナリティなんだと思う。
そろそろハリウッドも、気付いていい頃だよねぇ。
映画そのものが大好き!な人ならきっと楽しめると思う。
ただいつもこういう作品を観て「ズルいよ~」と思うのは、
スクリーン側から観客を撮ること。あの一人一人の顔を
見てしまったらもうダメ、涙腺までもがユルユルだった…。
(古きをたずね新しきを知る。お婆ちゃんの知恵袋かな。)
不思議な感覚にさせられました
正直、最初、この作品に溶け込めず、
楽しめませんでした。
映画の感じがなにか違うのです。
ドキュメント風というか、どこかドラマっぽくないというか。
それで、これはとんでもない駄作にぶつかってしまったのではと‥。
廃屋同然のビデオ屋は建物のメンテナンスの為に
立ち退き要求されていました。
そんなときに、
ジャックは商品のビデオを全部駄目にしてしまい、
しょうがなく、自分たちで
リメーク作品を作り始めました。
この辺から、私の感覚に変調が。。。
突然吹き出してしまいました。
頭ではなく、体が可笑しがったのです。
(それからは、溶け込めないものの)
可笑しさに、引きずられながら観ていました。
リメーク版でどんどんビデオ屋さんの利益が上がり
建物のメンテナンス費用を工面でき
立ち退き要求をかわせるかなぁって、思っていたら
エイリアンに出ていた、シガニー・ウィーバーが現れて、
著作権違反で彼らを告発し、
リメーク版は全ておシャカにされてしまい、
みんなは失意の底へ。
彼女、悪役にはもってこいですよね!
そこから最後の見せ場がやってきます。
とても不思議な感覚の映画でした。
頭ではこの作品をあまり認めていないのに
何故か笑わされ、シンミリとさせられている
自分がいました。
気持ちはワカルけど
ミシェル・ゴンドリー監督によるジャック・ブラックとモス・デフ出演の
映画愛に満ちた作品。
いや、それよりもミア・ファローが出ていたことに驚いたけど。
ゴンドリー監督ってことで ちょっと期待しすぎたみたいで。
どちらかといえば 監督色よりも ジャック・ブラックのおバカ色が
強い映画に仕上がってました。
レンタルビデオ店の画像が全部消えてしまったところから始まる
おバカ達のSwededリメイク版の手作り映画製作。
20分のビデオが何故か街で大ブレイクしてさぁ大変・・・!
こういう映画でリアリティを求めるのはナンセンスって分かってるけど
全てのストーリーのきっかけとなるのが 妙な感電って・・・
あまりにも 突拍子がなさすぎな気がした。
ゴーストバスターズやロボ・コップ、2001年宇宙の旅あたりは楽しめたけど
キャリー、ラッシュアワー2あたりは観てないのであまり笑えず、残念。
元ネタをどれだけ知っている(観ている)かが この映画をどれだけ楽しめるかに
大きく関わってくるので、90年以降に産まれている若者には
あまりおススメできないかも知れません。
だって なんか置き去りにされてる感じがするだろうから。
とかなんとかいいながら、最後にはなんかウルウルしている自分がいて
自分の単純さ、いや涙腺の脆さに逆にビックリした。
Be Kind Rewind =(テープを)巻き戻してね、というタイトルが
まぁ 日本語にしたら分かりにくいっちゃ 分かりにくいけど
だからって 何でこんな邦題になるのか 理解に苦しむ。
逆に覚えにくいタイトルになっちゃってるよ。
こういうのって 配給会社さんがつけるのだろうけど、
たまにセンスを疑う。マーケティングのつもりなのかな・・・。
う〜ツラかったぁ・・・
見事に眠りこけってしまいました。
何度も起きては観ようと努力したのですがァ。。。
この映画で笑ったり泣いたりできないと、
映画好きとはいえないんだろうなァと、
帰り道は軽く落ち込みました。
何かを作り上げる喜びを感じる。
○
「いや~映画ってホントにいいもんですね~」
という水野晴郎の解説が聞こえてきそうだなぁ。
VHSだけで営業している今にも潰れそうな
街角のレンタルショップ BE KIND REWIND 。
その建物は30年代に活躍した
伝説のジャズ・ピアニスト ファッツ の生家だというが、
再開発のためにいまや取り壊されるかもしれない運命に。
店員のマイク(モス・デフ)は店長のフレッチャー(ダニー・グローヴァー)
から店の留守を預かり、やる気だけは満々のマイクであったが、
近くのトレーラーハウスに住んでいるトラブルメーカーの
友人ジェリー(ジャック・ブラック)が、発電所で感電し、
強力な電磁波を帯びてしまい、
店の全部のビデオの中身が消去されるという事態に。
困ってしまった2人は自作自演で映画をリメイクし、それを客に貸し出す。
すると、その手作りビデオは大好評で、店は大繁盛。
再開発によって閉店を迫られている店長を救おうと、
2人は街の人々も巻き込んで次々と作品を作り出すが、
その行為は違法なわけで、著作権違反なわけで、
ハリウッドの弁護士たちが黙認するわけもなく・・・。
他の作品は観れてませんが、もっとおバカに徹して欲しかったけど、
それなりに面白かった ヒューマンネイチュア や、切なさ一杯で、
ああそういうことかと思ってしまう エターナル・サンシャイン を撮った
監督 ミシェル・ゴンドリー が、たとえチープでも、映画を、
何かを作ることの喜びを実感させてくれる作品を、作ってくれた。
いいでしょ、だから僕は映画を撮っているんだよ、とでも言いたげで、
笑いの中にも、都市再開発についても、著作権についても、
ハリウッドの現状にも、ちょっと皮肉が見えたり、見えなかったり。
オープニングからハンドメイド感を感じさせる映像から入り、
何なんだ?と思っていて、大好きな ジャック・ブラック も初めは、
ちょっと抑え目な作品なのかな、という感じで、
イマイチ乗れないなと思っていましたが、発電所に侵入しようとする時の、
パトロールに来た警察から身を隠すシーンぐらいから
徐々に面白くなっていき、ジェリーが発電所で感電してからは、いい感じ。
怪優ジャック・ブラックとモス・デフの漫才は最高!
と言えるほどハジケてはいなかったけど、
ゆったりとした味のある漫才でしょうか。
ジャック・ブラックは思ってたよりも暴れまわってはいなかったけど、
悪ノリをしてる感じは、やっぱり好きだ。
モス・デフの癒されてしまうような存在感もよくて、
彼らを手助けしてくれるアロマを演じたメロニー・ディアスの、
ノリの良さも、仕切りの良さも楽しい。
リメイクされる作品は、ゴーストバスターズ、ロボコップ、
ライオン・キング、2001年宇宙の旅、ラッシュアワー2、
ドライビングMissデイジー、キャリー、キング・コング、
メン・イン・ブラック、シェルブールの雨傘、ブギーナイツなどで、
全てを観てはいないけど、その一生懸命にチープさ丸出しで、
超が付くぐらいのアナログな製作過程は、作ってる方もすごく楽しそうで、
こちらも楽しくなってくる。
手元にあるVHSカメラを使い、予算なんてない中で、
特殊スーツはアルミホイルで作り、
ビームは飾りをブラブラさせるだけの ゴーストバスターズ。
車の部品を集めて作った ロボコップ。
ジャングル・ジムでのアクション ラッシュアワー2。
その中に面白いアイデアを散りばめ笑わせ、
遊び心が溢れていて飽きさせない。
はっきり言って、ビデオの映像が消えてしまう過程も、
半ばヤケクソな感じのリメイクが話題になる過程も、無理やりと言えば、
無理やりで、ありえないのでありますが、
ホントに単なる苦し紛れで始めた事が、1人、また1人と虜にしていき、
街全体にその面白さが伝わっていき、多くの人を巻き込んで、
参加させ盛り上がっていく。
予算がなくても、機材がなくても、アイデアで、
クリエイティブ精神を発揮すればこんなにも新しいモノが作れるのだ。
それはみんなの希望となり、誇りとなっていく。
デジタル全盛だからこその、アナログの温かさが心地よく、
知ってる世代には古き良き時代を思い出させるようで、
ノスタルジーを感じさせ、不思議な心温まる物語は、
小さいかもしれないけど、そこで起こる奇跡のような出来事は、
ピュアな想いに、映画への愛情に溢れていて、
自分たちで何かを作ろうとすることの素晴らしさを感じさせる。
笑顔にウルっとさせられ、完全にミスリードされてしまったラストに、
いつもはこの手のパターンだと
そんなに巧くいくかよと思ってしまうのだが、反転の素晴らしさに、
映画っていいなぁと思う。
はっぴいえんどにリメイク中 というコピーに偽りなし。
CG全盛に対し、手作り感のある映像にこだわるゴンドリー監督の主張は理解できますが、リメイクに余りにもおふざけが酷すぎます。
goo映画のレビューでgoo3さんが書かれた【ハリウッド版『ニューシネマパラダイス』に違いない】というご意見に思わずなるほど、そうだったのかと思いました。
本作では、80年代のヒット作へのオマージュに溢れています。
しかし、余りにもおふざけが酷すぎます。またベタなギャグが満載なんです。マイクたちがリメイクする作品はどれもハンドカメラのPOVで、時間にして20分。内容のレベルは、小学校の学芸会なみの代物。何でそんなのが、街の評判となるのかがまるで説得力がありません。CG全盛に対し、手作り感のある映像にこだわるゴンドリー監督の主張は理解できます。
メジャーに対する当てつけで、チープなガラクタを集めたような美術でリメイク映画をつくった気持ちは分かるけれど、せめて自主製作映画なみのクオリティーがあってもよかったのではないかと思います。
舞台はニュージャージーのレンタルビデオ屋であり、その街は伝説のジャズ・ピアニスト、ファッツ・ウォーラーの誕生地とされているなどレトロでジャージーな雰囲気たっぷりなんです。音楽もファッツの演奏を随所に使い、センスよく映像とマッチしていました。
そしてマイクたちの映画製作は、街の中に奇跡と感動を呼び起こすことになるのです。最後のシーンは、すごく真面目でハートウォームなので、ラストくらいの控えめなギャグで、ジャック・ブラックにボケを噛まさせとけば、面白くてホロリとさせる作品になったはずです。
ゴンドリー監督のメジャーへの反発心とその意図するシーンがよく分かって、ニタニタ笑える人か、とにかくチープでも、アメリカンギャグが楽しくて仕方ないという人ならツボにはまる作品です。映画マニアの人には、高評価な作品のようです。
なおタイトルは、全然作品とマッチしていませんでした。
古きよき時代へのリスペクト
エターナル・サンシャインを作り上げたミシェル・ゴンドリーが作った古き良き時代へのリスペクトを込めた映画を愛する人へのファンタジー。
DVDさえもが過去のメディアとなりつつある現代、昔慣れ親しんだVHS、レンタルビデオ、アナログレコードなどがこの映画のキーワードとなっています。製作者側からのこれらのメディアと過去の映画人へのリスペクトが込められております。
ジャック・ブラックは相変わらずおかしくて、彼らがホームビデオで撮ったCheezyな有名映画のリメイクもB級カルト映画を見ているようで個人的には楽しめました。
80年代の映画を愛する人にはおすすめです。
全28件中、21~28件目を表示