「プロジェクト化した映画産業を風刺する」僕らのミライへ逆回転 マスター@だんだんさんの映画レビュー(感想・評価)
プロジェクト化した映画産業を風刺する
ここ30年ぐらいの話題作を次々に勝手にリメイクしてしまう面白さが最高。「ゴーストバスターズ」の図書館のシーンでは、老婦人にオリジナルと同じようなしぐさをさせることに成功!映画好きには堪らない。ニンマリさせられる。
この作品、内容と同じく、一見して素人の手づくりのような地に足のつかないデキに見えるが、最近の映画が特殊効果に頼りオリジナル性に欠けた作品ばかりになったことに対する痛烈な皮肉に満ち溢れている。「いちど観た映画のリメイクなら素人の俺たちにだってできるぞ」ってなノリだ。
そして、VHSしか扱っていない古いレンタルビデオ店を残すことができないように、どうあがいても映画産業が巨大プロジェクト化していくことが避けられないことも解っている。そんな時代の狭間を描いた作品になっている。
ラストの展開は、スクリーン代わりのシーツを窓際にセットした時点で想像がつく。もうひとひねりしてほしかった。
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