鴨川ホルモーのレビュー・感想・評価
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京都!京都!!
万城目学原作、大ヒット小説の映画化。京都を舞台に繰り広げられる“バカ騒ぎ”…もとい、“阿呆騒ぎ”。はい、笑わせていただきましたよ!
数年前に書店で原作本を手に取った時、『面白そうやし、読んでみようかなあ…』と思ったのですが、結局読まないまま(>_<)。で、映画化が決まり、『京都市内でロケ開始!』というニュースを見て、心密かに完成&公開を楽しみにしておりました。何と言いましても、舞台が“京都”!吾輩、腐っても“京都人”の端くれですので、このことだけでも、公開が非常に楽しみで、うきうきしながら映画館へ行きました。
結果、『実に面白い!(^^;』ストーリーは、『千年続く祭りの踊りが、何で“レナウン娘”やねん?』みたいな“何でそうなる??”的な甘々なところもございましたが、そんなこと気にせず、ただただ楽しんだ方が勝ち!みたいな映画でした。キャストもなかなか“ツボ”が抑えられていて(鶴光師匠の出演は、大ウケでした(^^;)、“超くっだらねえ青春バカ映画”に仕上がっています。イメージ的には東宝が作りそうな映画ですが、これ松竹制作なんですよね。ここら辺も何か意外でしたわ。
全編、京都が出まくり!スクリーン見ていて、知ってる場所なんかが出てくるとそれだけで何か楽しく、嬉しくなっちゃいました。場所だけじゃなく、地元民放の雄(?)KBS京都の澤武アナウンサーが実名でスクリーンに登場されていたのには、鶴光師匠の登場以上にウケてしまいました。こんなん、京都人しかワカランがな!
ただ、なまじ知ってるだけに『何で、叡電降りた人間が、あんな所まで歩いてるねん?』とか『お前等“オニ”引き連れて、一体どんだけの距離走り回ってるねん?!』と言った“実際には考えにくい移動距離&ルート”というのが、気になって気になって…(まあ、“新風館”→四条烏丸ってのは理解できますが…、でも宵山の夜に四条烏丸のド真ん中で、あんなことデキませんて!)。
京大、産大、立命、龍大…。う~ん、吾輩の母校は、入っておりませんでした。残念!しっかし、同志社が入ってないっていうのもね~(爆)。あと何で龍大は、女子ばっかり??ここ共学でっせ!
~追記~
見終わった後、エレベーターで一緒になった女子大生と思しき一団が『メチャクチャ面白かった!でもこれ京都以外でウケるんかなあ~?』と口々に言っておりました。禿同でございます。どうやら心配は当たっていたようで…。個人的には残念ですね。
「陰陽師」のオバカバージョン
「陰陽師」のオバカバージョンといった感じの映画です。
京都の街角で、京都4大学の陰陽師クラブが式神を使役してゲームを楽しむという話で、金融恐慌突入中の緊迫した社会情勢の中で観て笑えるのは、お金と暇をもてあました人だけでしょう。式神もポリゴンのチビキャラで、テレビゲームで遊んでいる大学生を横で見ているようです。
観て損したとは思わない程度に楽しませてもらいました。
問答無用に引込まれる!
とにかく観てほしい面白くて何にも残らない、考えさせられない映画。
楽し過ぎてあっという間にエピローグ。
エンドロールの最後まできっちり観て損はないです。
山田くんと濱田くんのコンビ、栗山千明ちゃんがいい味出してます。
CGの使われ方が正しいし、またカワイイ。
古都、京都で繰り広げられる壮大なコメディー。
由緒ある神社でそんなことしちゃうか?
真剣にばかばかしいことに取り組んだ傑作!
ぜひ、「レナウンワンサカ娘」をご覧あれ!
原作は万城目学の同名小説
フジTVで放映された「鹿男あをによし」の原作者。
はっきり言って、
題名からではどんな話なのかまったく予測できない。
そして、やっぱり題名どおり、奇想天外な映画でした。
こんな作品、滅多にない。
兎に角、一歩先の展開すらまるっきり読めない。
そして、この作品に意味を求めてはいけません、
それは、非日常を描くファンタジーなのだから。
京大生の安倍は、いきがかり上、京大青竜会に入ったが
このサークル、普通じゃない、ビックリなサークルだったのです。
そのサークルで半年間の修行の末、
安倍達が見ることが出来るようになるものとは、
それはオニなんです、オニですよ。
でもそのオニ、見かけはぬいぐるみのような30cmほどの
愛嬌の有る可愛い姿なのです。
青竜会とはそのオニを操って、
「ホルモー」という競技を行う伝統的クラブなのです。
いざオニが姿をあらわしてくれるかどうかという儀式の日、
女人禁制の場で繰り広げられる、
小林亜星作詞作曲の「レナウンワンサカ娘」を
裸踊りして奉納するシーンは、
(最初はオイオイオイ。。。と呆然とするのですが)
傑作にオカシイのです!絶対、必見シーンです!
安倍の周りには、
親友役の浜田岳、彼がこの映画をとっても盛りたててくれます。
憧れのマドンナ役には芦名星演じる早良(さら)、
でも彼女少し根性が曲がってます。
彼に付き纏う大木凡人似の栗山千明演じる楠木、
彼女はムッツリですが純真です。
安倍は彼等と付き合いながら自立していくという、
実は青春ファンタジーでした。
荒川良々、も味があるけど、
浜田岳の演技は絶品物です。
「アヒルと鴨のコインロッカー」でも、
おかしな味出していたけれど、
彼のあの"間"という可笑し味は素晴らしい!
台風級の笑いが舞い降りてくる
彼の信長風のちょんまげ姿には
思いっきり笑っちゃいました。
この不思議なテイストの映画は
観た人じゃないとわからないでしょう!
ぜひ、ご覧あれ!
バカバカしいことを真面目にやるのが面白い
原作から読んでいたので楽しみにしてましたが、期待は裏切らない出来だったと思いました。
単純明快でひたすらバカバカしい。でもそれがいい。
大笑い、とまではいきませんでしたが笑えます。
オニの動きがよく出来ていて、最初は不気味でもだんだん可愛く見えてくるから不思議。
ゲロンチョリーとか独特のオニ語はついつい真似したくなります。
山田君もダサ男をうまく演じていたし、浜田君も独特の存在感があって惹きつけられる魅力があります。
なんといっても栗山さんの凡ちゃんは最高でした。こんな役もできるんだと、新たな栗山さんの魅力溢れる作品です。
難しい事何も考えずに家族みんなで観れるいい作品だと思いました。
もちろん劇場にもまた観にいくつもりです!!
個人的には続編のホルモー六景もぜひ映像化してほしいな。
ちょっと変わった味付けの爽やかな青春コメディー!
ホルモンじゃなくてホルモーって何よ?!
もやもやする不安や何やら面白そうな期待感も持ちつつ、試写会に出かけました。
謎のサークル「京大青竜会」の実態とは?!その謎がどんどん解けていくと同時にわけもわからず登場人物たちが「ホルモー」に巻き込まれていくさまがとってもおかしい!
山田孝之、荒川良良、浜田岳、栗山千秋、など・・個性溢れた面々が、このバカバカしくも壮大な神技「ホルモー」を真剣に真面目に演じてる!!!
そこがしっかりしてるから、こんな荒唐無稽なお話でも、うさんくさくならず、え、次はどうなるの?とハラハラしながらも、随所にばらまかれた色んなコネタや会話のやりとりに笑わずにはいわれない。
特に、山田君と浜田君のコンビのやりとりは下手な漫才よりおかしい!
肝心のホルモーの鬼ですけど、これがキモ可愛いというのか!もきゅもきゅ言いながら、おのおのの主人の足もとにいて、命令を待ってるんですけど、ほんとによく出来てる。CG素晴らしい!
そして、物語のクライマックス、禁断のホルモー第17条にはある恐ろしい秘密が隠されていた・・。
そんな、摩訶不思議なホルモーの中に普通の大学生らしい爽やかな恋愛もからませてあって、とってもキュートな青春コメディーに仕上がっています。
これなら、親子でいっても大丈夫!(天罰が下るところがちょっと怖いかも?)
美しい京都の町並みや景色も堪能できますよ。
ホルモーやりたい!
見る前にあらすじ読んでもよく分からんかったが、観初めてなるほど!
「え、ホルモーって何なの?」っていう新入部員と同じ気持ちで観られたところが良し
オニが意外とかわいく見えてくるところも良し
京都の風景が良し
荒川良々は期待通りの良い味出してる
濱田岳のちょんまげがとにかく笑える(画面に映るたび笑わずにいられない)
そして渡部豪太がかっこ良過ぎて死にそう!!!(これは個人の趣味ですが)
真面目にオニ語とポーズを繰り出す出演者全員に笑えます
公開されたらもう1回観たいかも
不思議な世界だぁ
小説は読んでないけど、どんな感じなんだろう?
映画は、いい意味でくだらなくて、奇想天外で、シュールで笑えた!
鬼たちは、かわいいし、鬼語を真剣に喋って、ポーズを取ってる山田君が、なんか可笑しかったかな。
濱田君との掛け合いも絶妙!
不思議な世界にハマってしまった感じです。
一見軽薄なコメディに、リアルティを持たせているのが、古都ならではの陰陽師の世界。本木監督作品の絶妙な間の取り方により、思わずクスクス笑ってしまう上質なコメディに仕上げています。
こんなに試写会会場が爆笑に包まれることは今までなかったくらい、爆笑に次ぐ爆笑でした。チラシからは、単なるオバカ映画かと思っていましたが、そこは本木監督作品。絶妙な間の取り方と、予想不可能な場面展開で、思わずクスクス笑ってしまう上質なコメディに仕上げています。
原作が万城目学だけに、単なる学園ドラマで終わるはずがありません。一見軽薄なコメディに、リアルディを持たせているのが、京都という古都ならではの背景と伝統。そこにつけ込んで、陰陽師の式神を持ち出し、呪力を競技化したものとしてホルモーという珍妙な儀式を描いているのです。
そして本作の真の主役は、ホルモーで戦い会う『オニ』と呼ばれる式神たち。最大2000匹のキモ可愛い「オニ」たちが、ラストでは京都の名所という名所を無尽に駆け回ります。
ちなみに「オニ」の身長は30センチ。体重は1キロのミニサイズ。オニの姿は、ホルモーを行うものしか見えないはずなのに、何故か実況中継のテレビ画面とホルモー解説者の笑福亭鶴光には見えてしまうようです(^^ゞ
「オニ」の姿って、扱う主人の個性によって変わるんですね。それも面白いところで、操るものがメガネかけていると、「オニ」たちもメガネ付きに変わります。
そしてダメージを負うと「オニ」の顔はへこんでいきます。埋没すると消滅するのだけれど、その直前に何故かレーズンを補強すると回復するのです。
ですから戦いの陣形の中には、必ずレーズン補給部隊が編成されていました。あとホルモーを行う団体の部室には、どうりで大量のレーズンが買い込んあったのですね。
主人公の安倍は、そんなホルモーと言うことを一切知らされず、青嵐会を普通のレクレーションサークルと勘違いさせられて、入部してしまいます。
しばらくして、青嵐会とは「オニ」を操り戦わせる謎の祭り“ホルモー”を行うサークルだと告げられるけれど、「オニ」が見えない安倍にとってうさんくさ過ぎる思いが募るばかりでした。それでも恋い焦がれている早良が青嵐会に入部していたため、仕方なく「オニ語」と「オニダンス」を覚えていったのです。
「オニ語」と「オニダンス」が誠に珍妙で、笑えます。しかも荒川良々が演じる菅原会長は、一見お惚けつつも大まじめに「オニ語」と「オニダンス」をコーチするところが、余計に可笑しかったです。
古式に則った“ホルモー”を行じるためには、男子部員のみ神前で厳かなる儀式を行うことが習わしでした。何故女子禁制か。差別かと思ったら儀式の終わりには、これまた珍妙な唄とダンスで雄叫びを上げて、なんとフリチンで踊ってしまうではありませんか。なるほどこれでは、女子禁制です。でも女性が主将を務める龍谷大学フェニックス会の場合はどうするんだろうねぇ。
儀式のあと、新入部員達も「オニ」たちが見えるようになります。安倍が早良に失恋したことで退部を申し出ても、「オニ」たちがストーカーのようにつきまとい、退部を阻止してしまいます。どうもいったん儀式を終えてしまうと、退部は難しいようです。
そしてストーリーは、京都の東西南北を代表する4大学対抗のホルモー合戦へ。相撲と同じく神様が絡んでいる競技のため、敗北には潔さが必要です。もしも、往生際悪く勝負に執着するとトンデモない天罰が下るのです。
どんな天罰が敗北者に与えられたのか、惨めに負けた安部の親友高村の変わり果てた姿をぜひ劇場で、死なない程度に大笑いしてやってください。ありゃあ、どう見てもバカ殿なんだなぁ~。
さて、安倍のチームメイトには、大木ボンド似の理工学部で無口なメガネ女楠木ふみがいました。演じている栗山千明はモデル出身の美人なのに、無愛想なブスになりきっております。←可愛そうに。安部にとって、チームのライバル斉藤の回し者かと思うくらいウザイ存在でした。しかし、斉藤とチームで分裂して戦い合う「17条ホルモー」を挙行したとき、安倍側についた彼女の意外な行動で危機を救われます。
楠木の抱いていた意外な真意と髪を落としたときの変身ぶりにもご注目ください。
今回は、京都4大学の対抗でしたが、続編は日本全国やアジア全域の対抗ホルモーがみたいです。その時は安倍のスーパープレイが期待できそう~。
それにしても、この映画を見ると「オニ語」に病みつきになりそうです。今夜もひとり布団にくるまって、ゲロンチョリー~。
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