「ベタだけど 丁寧で素敵な映画」最後の初恋 ゆきだるまさんの映画レビュー(感想・評価)
ベタだけど 丁寧で素敵な映画
「永遠の伊達男」リチャード・“ダンディハウス”・ギアと
ダイアン・レインの2人が組んだ 大人のラブストーリー。
タイトルや宣伝キャッチコピーから大体想像できるストーリー展開ですが
やっぱり渋いリチャード・ギアの魅力や恋をしているダイアン・レインの
ウキウキした表情が物語を自然に成立させてしまいます。
「マディソン郡の橋」を彷彿とさせるストーリーではありますが、
あれほど艶かしいラブシーンの連続ではなく、わりと控えめに
サラリと描いていて好感が持てます。
そんな場所に建物を建てるのか!?とツッコミたくなったり、
ハリケーンのシーンだけ突如ホラー映画と化したりしますが
それもまた ご愛嬌。
それぞれ 夫や子供たちとの関係、仕事での問題を抱えて悩みながらも
問題に正面から向かい合って行く。
その辺りもしっかりと描かれていて、この映画をただの
恋愛もので終わらせない要素となっていました。
特にギア演じるポールの息子と関係の修復や
エイドリアンと娘の 「母と娘」ではなく、「女同士」として
話が出来るようになる関係への変化に ジンと来ました。
製作者の思うツボ・・・と思いながらも、後半~ラストは
ポロポロと泣いてしまった。
こういう内容の映画で泣けるようになるとは、自分も歳をとったなぁ・・・と
思わずにはいられない・・・。
母の世代にも観て欲しい映画。
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