「見所を探すのに苦労してしまった」最後の初恋 はむちん2さんの映画レビュー(感想・評価)
見所を探すのに苦労してしまった
映画自体は、歳をとっても恋愛で人生が覚醒する、前向きに生きれる、やり直せるんだ!そんなロマンある話なのでしょう。
訳あり同士の恋愛話なので、どこまで共感できるかわからなかったけど、リチャード・ギア、ダイアン・レインという組み合わせは「恒例」とも言えるので観ることにしました。
海辺の一軒家的ペンション?に泊まりに来たR.ギアと、友人の代わりに宿を手伝うD.レイン。会話が落ち着いており、景色良好も手伝って観てて和むスタートだった。
ただ、これといって気を引く場面もない。手術での不幸(失敗?) を相手の親族と話すため泊まりに来たR.ギアの愚痴を、何となく聞いてるD.レイン。どっちから惹かれたとか経験少ない私にはわからなかったし、景色の良さに支えられながら観てただけでした。
なんだぁ・・・医者で収入良く外見もいいから聞いてあげてたのね。つい、そう思ってしまう。電話で友人とそんな話してたしね。つまらない。
ケンカになり自分を擁護する。逃げてる、正直になれ! と口論中に「嵐」が加わる・・・演出までつまらなく感じてきた(苦笑)
名優スコット・グレンが出演してるのは個人的に大きかったので頑張って鑑賞。確率から考えるにオペは失敗だったわけではない。いや、それは言い訳だ。「言い訳は、いいわけない」そんなつまらんダジャレが浮かぶくらい冷静に観てましたが、看護師ではなく自分でしっかり挨拶に行き親族の話を聞いてあげた誠意は良かったです。
帰宅し二人が「文通状態」になってからは、ロック大好き娘の友達が遊びに来たとき「ママ最近キレイだよね」--- これって女のカン? 鋭い!
亡くなってしまったのは、オペでの汚点にしっかりと向き合い、息子やD.レインに対し真摯に向き合った結晶に思えた。正直に生きてこそですね。
個人的には、疎遠だった娘とどうやって仲良くなれたのか描いてほしかった。思春期の娘が理解できるかなぁ・・・。そんな簡単じゃないと思うので「都合よく省略したな」と思っちゃいました。
ダイアン・レインの心情を深く理解するために、ナレーションを入れて進行してたら良かった気がする。映画自体は大人の恋愛モノらしく、ゆったりと進むので、間に入れる空間は作れたと思う。