「あばよ、相棒。」トイ・ストーリー3 小太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
あばよ、相棒。
3Dアニメの中で『トイストーリー』だけは別格で、おそらく完結編として本作も上手に出来ていた。
おもちゃとの別れが描かれる。子供の頃、遊んでいた、好きだった、おもちゃはどこにいってしまったのだろう。明確に覚えている人は少ないだろう。子供より、大人にこそ、心の隅に引っ掛かる何かがある。郷愁と小さな罪悪感。
人がおもちゃに感じる執着なのか、おもちゃが人に対して抱いてしまう執着なのか。通じ合う筈のないもの同士の連帯感が切ない。ただ、お涙頂戴ではなく、おもちゃたちの見せ場も多く、笑わせられながら、いずれ訪れるエンディングの気配を感じ切なくなる。期待どおりだった。
子供の頃、好きだった『鋼鉄ジーグ』の超合金は、パーツがどんどん無くなっていったなぁ、なんて事を思い出したりした。
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