「にぎやかで楽しい中にもどこか切なさが漂っています」トイ・ストーリー3 ringoさんの映画レビュー(感想・評価)
にぎやかで楽しい中にもどこか切なさが漂っています
『トイ・ストーリー』の日本公開は1996年。あのときは、川崎の映画館で見たはず。当時、フルCGアニメというと、機械的で正確ではあるものの、物理シミュレーションのようで“演技”にはほど遠いという印象を持っていたのですが、『トイ・ストーリー』のキャラクターの演技っぷりにぶっ飛んだものでした。
あれから14年。劇場公開されたピクサー作品はおそらく全部見ていますが、やはり『トイ・ストーリー』の冠が付くと、あの原点を思い起こして感慨もひとしおです。
いまやCGキャラクターが演じることは当たり前。3Dも当たり前になりました。
ストーリーはとてもシンプルですが、おもちゃと大人になったご主人との別れをテーマにしているので、にぎやかで楽しい中にもどこか切なさが漂っています。
同時上映の短編もあいかわらずよくできていますが、今回のはあまり3D効果が発揮できない作品だったのと、手描きアニメっぽい表現も目立ち、それがいかにもアメリカンだったのがちょっと気になったかな。
見たのは字幕3D版。吹き替え版より大人向けという印象があるので、レイトショーでやっていそうなものですが、なぜか朝8:45からと18:00からの2回のみ。日曜日、会社に行くときより早起きして8:45の回に行ったら、観客は10人程度。字幕版はよっぽど人気がないのか、8:45という早めの時間が敬遠されているのか…。
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