「おもちゃにとって幸せとは何かを考えさせてくれる作品」トイ・ストーリー3 瑞さんの映画レビュー(感想・評価)
おもちゃにとって幸せとは何かを考えさせてくれる作品
1と2はDVDで観たが、初めて劇場で3D吹替で観た。私的には一番感動した。前2作も評判は良かったが、何か大人になりきれない男の子の話みたいで、今ひとつ心に響かなかったのだが・・・ 3Dは特に大感動したわけではないが、おもちゃの質感が上がったような気がする。今回良かった点は、人間との世界がうまく融合されて描かれていたためではないかと思う。ピクサー作品はややもすると、人間は全く無視された世界か、もしくは別次元に描かれることが多い。私のつたない記憶によれば、前2作もどちらかというと、後者の描かれ方だったと思う。それが今回は両方の世界が有機的に混じり合い違和感の少ない映画になったことがより感動を生んだのではないかと思うのだ。遊んでもらってナンボのおもちゃの世界を、ワンパターンながら、保育園からのサスペンスあふれる脱出劇や、ゴミ焼却工場でのスリル満点の逃避行などを交えて、描かれた今回の作品は、私にとって久々大満足のピクサー作品だった。
コメントする