「PIXARアニメに外れなし「トイ・ストーリー3」」トイ・ストーリー3 KGRさんの映画レビュー(感想・評価)
PIXARアニメに外れなし「トイ・ストーリー3」
PIXARの3DCGアニメーション。
声はトム・ハンクス、ジョン・ラッツェンバーガー、ジョーン・キューザック、
ティム・アレン、マイケル・キートンなど。
吹替えは、唐沢寿明、所ジョージ、松金よね子、大塚周夫など
(英語の声優と対応していません)
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ウッディ(保安官、唐沢寿明)やバズ・ライトイヤー(宇宙戦士、所ジョージ)などと
楽しく遊んだアンディももう17歳。
大学入学で家から出ることになり、持ち物を片付ける。
アンディは悩んだ末、ウッディを大学へ持っていくものに選び、
残りをすべて屋根裏にしまおうとしたが、
母親が捨てるものだと思って道に出してしまう。
みんなは間一髪でごみの回収からは逃れるが、捨てられたと思い、
保育園に行く荷物に入り込む。
ウッディの説得もジェシー(カウガール、日下由美)らには、全く聞きいられず、
おもちゃたちは保育園に入る。
そこでは、クマのぬいぐるみのハグ・ベアが親切に対応してくれる。
ウッディは一人アンディの下に帰ろうと保育園を脱出するが、みんなは残る。
ウッディは、逃げる途中で木に引っかかり、ボニー(女の子)の家に連れられていく。
そこで、ウッディはサニーサイド保育園の恐ろしい話を聞かされる。
果たして、保育園の秘密とは。
戻るのは自殺行為だとまで言われるのは、何故なのか。
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映像の素晴らしさは語るまでもないが、3Dを大上段に振りかざしたものではなく、
殊更に3Dを意識させるものではない。
途中のストーリー展開もベタながら、おもしろく見ることができる。
大冒険活劇ののち、最後にはしんみりとさせる構成だ。
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ボニーのおもちゃの中にトトロがいる。
エンドクレジットに宮崎駿と鈴木敏夫にたいするスペシャル・サンクスが記されている。
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毎々、PIXARの作品には感心させられる。
感想で「さすがディズニー」と書く人がいるが、「ディズニーとPIXARは違うから」
と突っ込みを入れたくなるほど方向性が違っている。
(ディズニーの作品も面白いですよ、でもPIXARのものとは一味違うんだよな)
アンディの一瞬の躊躇など、毎回台詞のない部分の感情のゆらぎにはうならせられる。
単なるおもちゃの冒険活劇ではなく、
大人になっていく自分、大人になってしまった自分へのレクイエムと言えるかもしれない。