劇場公開日 2008年8月16日

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「 ストーリーではもの足りませんが、アクションや特撮では圧倒的にすごいです。」ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝 流山の小地蔵さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5 ストーリーではもの足りませんが、アクションや特撮では圧倒的にすごいです。

2008年8月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

今までのシリーズが、余りストーリーでは期待できない、突如起こるタイプのものだったから、余り期待せずいったので、逆に楽しめました。
 前作なんて、コーピオン・キングを演じたロック様をいかに格好良く売り出すかが見え見えで、彼の所属プロレス団体WWEのオーナーであるマクマホンの思い通りで作ったのではないのでしょうか。

 3になっても突っ込みどころ満載です。冒頭のカーチェイスシーンも、将軍たちの向かう先が解っていたのだったら、追っかけないで先回りしないの?そんな暇があったら早くヒマラヤに行ったほうがいいんじゃないのと思いました。
 それと、リンとユアンの親子は数2000年も生きているけど、それならなぜ親子という年の差は縮まらないのだろう。赤ちゃんの時代はなかったのかなぁ。
 あと不死のミイラに矢を射かけても意味あるのかなとは思いましたね。

 そもそもヤン将軍の私設部隊自体架空の存在であり、60年前の戦後という割と最近の話では、余りにもリアルイティーがなさ過ぎます。

 それを度外視して、派手でスケールの大きいVFX映像は見応え充分です。VFXばかりでなく、巨大セットでも撮影されていて、40年代の上海やシャングリアなどリアルに再現されていました。
 派手では、爆竹舞うカーチェイスはここれが一番でしょう。圧巻は、兵馬俑軍団とミイラ軍団がぶつかり合うところ。その規模のでかさから中国らしさを感じました。クライマックスの戦闘シーンは、やはりこのシリーズならではですね。
 ジェット・リーお得意のアクションの見せ場もちゃんとありました。

 ストーリーではもの足りませんが、アクションや特撮では圧倒的にすごいです。あまり突っ込まないで、アトラクションを楽しむ感じで見れば楽しい作品でしたよ。とにかく次から次にネタが出てきて、飽きさせません。エンタに徹しているところはいいんじゃありませんかねぇ。

 ところで、ラストでジョナサンが次は南米に行くと言っていたのは、続編への予告でしょうか。
 だとしたら4は、インカ帝国やマヤ文明が取り上げられ、インディみたいに宇宙人も登場するのでしょうか。

流山の小地蔵