劇場公開日 2009年5月29日

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「ジヒョンの、ジヒョンによる、ジヒョンのための映画 プラス 小雪」ラスト・ブラッド カサキショーさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ジヒョンの、ジヒョンによる、ジヒョンのための映画 プラス 小雪

2009年5月27日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

興奮

チョン・ジヒョンの大の付くファンなので、
それだけで大満足の作品でした。

物語はジヒョン演じるサヤが父の仇である人間界に巣付く
オニのボス、オニゲンを倒すまでの91分の物語です。
終わったとき、時間が凄く短く感じられたのは、
実際に時間が短かったこともあるようでした。
オニゲンに扮するはジャパンビューティの小雪です。

最初っからサヤの日本刀が冴えます、踊ります。
時は1960年代の日本。
戦国時代に生まれたサヤはゆうに300歳を越える女性
なのですが、永遠の命を手にした女性です。
彼女はオニゲンに近づく為に、アメリカンスクールに
潜入します。(アメリカンスクールだから私服でよい
はずなのですが、日本人女性であるという事を強調する
為なのか、それともファンサービスなのか、)
実のところ、原作に沿ってのことのようですが
セーラー服を着用します、まるでコスプレです、
日本のファンを虜にしようとしています。
でもアクションシーンでの、スカートの下から
見え隠れする紺色のブルマーはいただけません、
少しお色気シーンを用意してもよさそうなものです。
真性ジヒョンファンとしては、そんなお色気シーンなど
少しも期待していないのですが、
そんな思いを裏切ってチラッと見えるシーンが用意されて
いたとしたらとても健康的なお色気だったのでは。(笑)

オニゲンに辿りつくまでに小ボス、中ボスを倒していきますが、
小ボスを倒す戦闘シーンでは、
流石本場香港のアクションカットの数々を見せてくれます。
CGの使い方もとても洗練されていました。
うたい文句の、アニメを越えた実写、というのも、
うなずけました。
CGも使い方を間違えると安っぽく見えるだけですが、
この映画でのCGは必要不可欠と感じました。
それと、サヤのスタミナ源の日本酒とっくりのような器、
中味は、最初は酒?などと馬鹿なことを考えていましたが、
アレだったんですよね、唇がうっすらと染まります、
でも、映像によってその刺激は抑え目にしていました。

そしていよいよ、最後の決戦へと進んでいきます。
このシーン、最近のハリウッド作品に毒されてしまった我々には
きっと薄く口に見えてしまうと思います。
実は私もとても淡白に感じました。
でも、それでよいのでは・・・・と思えてきました。
あまり濃い口にすると、色んな感情的な矛盾があらわに
なってしまい、むごく感じるのではないでしょうか。
この部分は自分の目で見て、感じ取ってください。

兎に角、私にとっては、至福の一本でしたが、
映画自体の評価は正しいスコアをつけているつもりですので。
悪しからず。

カサキショー