「極限時には男性よりも女性が強いのかもしれません・・・」ブラインドネス モウリさんの映画レビュー(感想・評価)
極限時には男性よりも女性が強いのかもしれません・・・
18日新宿明治安田ホールにて試写会。フェルナンド・メイレレス監督の作品は毎度の事ながら難解です。ハッピーエンドも、すっきり爽快的なラストもありません。本作も、全世界が盲目になるのですが、理由は何も明らかにされません。最初は盲目になったものが隔離され、見える者と見えない者に分けられます。
しかし、今度は弱者である者たちらが協力し合うのではなく、そこでも持つ物と持たない者、与える者と与えられる者・・・のように、助け合うのではなく、差別を行い、自らを階級付けしていくのです。その中で彼らは食欲と性欲、欲望を極限に求め合い、聖書に言う7つの大罪をひたすら犯していきます。
誰もが自由で平等・・・これは正に絵空事なのでしょう。共産主義が何故崩壊したのか、なんとなく分かった気がしました・・・。
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