タクシデルミア ある剥製師の遺言のレビュー・感想・評価
全1件を表示
難しい!
私には難しい映画だった。
一部はよく分からないまま何とか分かろうとして見ていて、二部三部と続く内によく分からないのに食い入るように観てしまった。
・一部(祖父)時代
顔の認識が難しく、こいつどっちだ!?となりつつ…。
仕掛け絵本を開き、そのままそのページのシーンが始まる…というところがオシャレ。
内容はアレだけど。
・二部(父親)時代
大食い選手権。めちゃくちゃスープも固形物もめちゃくちゃまずそうなんですが…。
特に固形物、入れ歯を食うなよってどういう…何が入ってるんですかね…比喩なんですかね…。
・三部(息子)時代
息子が掃除をしているシーンで後ろにちらりと映る巨大な物。
絵か?となるもいやこれ生きてるんじゃね…アイツ!?となったり、「死んじまえ」と言いつつ戻って来たり…と哀愁を感じたり。
父親が猫に食べられたことで驚くシーンがあったけどそりゃそうだろー、マーガリンしか食べてなくて目の前に沢山の肉があるんだから。
いやーしかし自分を剥製にするのは驚き。
父親に自分の臓器を移植してるのか?と思ってて、途中で気付いて、「あぁ…」と。最後の首跳ねシーンはドキドキした。顔アップで終わるのかな、と思ったら跳ねるシーンががっつり映るし。
・浴槽が棺桶や洗濯桶になるシーンは何だか素敵でしたね、オシャレだった。
・ギジ役の人、大食い役なので大きいんだけどめちゃくちゃ美人。仕草も愛嬌があって可愛い
・40分越えのメイキングにて
「登場人物の運命だけでなく見え方にも一貫性を持たせたかった
もちろん40年代と60年代は全く違うが
ポイントはどちらの年代もひとつの今日として描いたことだ」
撮影監督が発した、監督との意見が一致していた…という流れでの発言。
確かに全て雰囲気は同じで、「ひとつの今日」という言葉に納得。
また、監督ってこんなに細かく指示するんだなぁ…と新鮮な気持ちに。
難しいけども観てしまう。
でも誰かに勧めるという感じではないし(性器や性行為はまだしも解剖シーンががっつり出るし嘔吐しまくるし…)、また観たいなぁという感じではない映画。
全1件を表示