劇場公開日 2008年4月12日

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「はまる人とはまらない人を選り好みする、わがままな映画」パラノイドパーク えすけんさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0はまる人とはまらない人を選り好みする、わがままな映画

2023年5月17日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

過失で殺人を犯してしまった少年の罪と罰を描く。

強烈な完成度。独特のカメラワーク、アングル、色彩、音、光、編集、メタファー等、映画ならではの様々な仕掛けが緻密に85分間に凝縮され、演者の演技力やストーリー展開を超越して、少年期特有の虚無的危うさと殺人という罪の呵責の両側面が実に見事に表現されている。

「美しい少年の罪と罰」が、「手紙」という形で形象化が試みられ、結末へと至っていく物語は、個人的に興奮フラグ。はまる人とはまらない人を選り好みする、わがままな映画だと思う。

えすけん