ラースと、その彼女のレビュー・感想・評価
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繊細で人付き合いの苦手な男とリアルドールのお話。
ライアン・ゴズリング好きで観ない人はいないであろう
「ラースと、その彼女」
実際に観るまでは、異様な印象しかなかったけど・・・。
優しい性格のラース(ライアン・ゴズリング)は、とても人付き合いが苦手。
リアルドールに恋をしているラースを見て
初めは兄夫婦も、頭がおかしいのかと病院に連れていくが
もしかしたら自分のせいだったのでは・・・?っと
ラースに対しての考え方を改める。
街の人達も ラースの調子に合わせ、ビアンカ(リアルドール)をラースの恋人として受け入れる。
作品も終わりに近くなって、ラースが葛藤するシーンがあるのですが
観てる方も、苦しくなりますね・・・。
悪い人が出てこない
ラース役のライアン=ゴズリングは、賞もたくさん獲ってもちろんいいのですが、私はラースの兄役の方の演技がとても好きです。
理解しようと足掻く優しさ。強さと弱さのバランスが素晴らしくてグッときました。景色も好きです。
懺悔後悔、それとも親切心?
小さな町では、ラースとその父親がどのような暮らしをしていたかも知れ渡っていたでしょう。
母親が死んでから人嫌いになった父。
その父と幼いラースは二人暮らし。
ラースにどのようにあたるかは目に浮かびます。
『ラースを助けなかった』という共通の認識があったはず。
だからこそ、今回はラースが連れてきた彼女を受け入れることで
ラースへのつぐないをした。
穿ってみればこのようにも取れます。
ただのハートフルコメディではありません。そう見れるだけの深みがあります。
ラースのセーターのセンスが可愛くて素敵。
いとしい映画です
え??ダッチワイフに恋をするの??
って予告編からかなりつかんでくる映画ですが、おバカ映画かと思いきや、いえいえ、とてもハートウォーミングないい映画です。
ライアン・ゴズリングのリアルなんだけど笑える演技に好感がもてます。
最初は現実とファンタジーの区別がつかなくなってしまった困った人のお話?と思っていると、そこには悲しく深い訳があって・・・
脚本が本当にすばらしくて、説教くさくはないのに「人間っていいよね」、とか「人に優しく生きていこう」とか思えてしまう映画です。
あんな町がどこかにあるのかなあ・・・住んでみたい。
ラースがいとおしくて堪らない。
★
過去を乗り越え大人になるための、殻を破るための、ちょっと遅い、
ちょっと遅いだけの通過儀礼としての、手段だっただけ、
ただそれに必要なのが、リアルドールだった、というだけ。
雪に覆われたアメリカ中西部の小さな町に暮らす
ラース(ライアン・ゴズリング)は、
町の人たちから“Mr.サンシャイン”と呼ばれ、
優しくて純粋な青年で町の人気者だが、極端にシャイな性格で、
ずっと彼女がいない為に兄のガス(ポール・シュナイダー)、
義姉カリン(エミリー・モーティマー)らは心配していた。
そんなある日、ラースが「彼女を紹介する」と兄夫婦のもとにやってくる。
しかし、ラースが連れてきたのは、インターネットで購入した
ビアンカと名づけられた等身大のリアルドールだった。
医師(パトリシア・クラークソン)に相談し助言をもらい、兄夫婦を始め、
町の人たちは驚きながらも、
ラースを傷つけないようにビアンカを受け入れようとする。
嘘でも大袈裟でもなく、
冒頭の数カットで既に泣いている僕って、いったい。
数シーンじゃないよ、ラースがどれくらいシャイで、誠実で、
愛されてはいるんだろうな、ということを、
そんな人物だということを示しただけの数カットで、既に泣いている。
それは去年の年末の試写会での“再会の街で”と同じ様なのめり込み方で、
あれだけで泣いちゃうヤツなんて、
日本で4人ぐらいしか居ないんじゃないか。
孤独な、孤独を感じさせる主人公に、どんだけ弱いんだよ、僕は。
ラースがどんな人物かを示すシーンで、
貰った花をぶん投げるシーンがあります。
このシーンはホントに可笑しくて、悲しくて、素晴らしいシーンです。
リアルドールを彼女として紹介するわけで、
兄夫婦は初めは目が点になるわけで、
とうとうキレちゃったかと思うわけで、しかし、そのうろたえ方も、
どうにか理解しようとする様も最高に笑え、
車椅子でビアンカを連れまわすラースを見る町の人々の反応も面白い。
しかし、この作品はコメディであり、ハートフルなドラマである。
受け入れようとする町の人々の中には、
当然そんな茶番に付き合えるかという人もいるし、好奇の目もある。
しかし、受け入れちゃう町の人々の温かさったらない。
極端にシャイでも、愛されちゃってるんだよな。
そして、町の人々を巻き込んで変わって、変えて。
ちょっと間違えば単なる変人になりそうな
ラースをキュートに演じたライアン・ゴスリングも、
兄夫婦や医者や友人役の人々も適材適所で、
この作品を見事に作り上げている。
同僚のぬいぐるみにラースがある事を行うシーンもよかった。
その後の、人としてありふれた光景に、
ただ友人たちと騒いで楽しんでいる姿に、ラースにもあそこは思いっきり、
と思わなくもなかったが、ただただ泣いてしまう。
土曜の昼間だったからということではないでしょう。
題材が題材だったからでしょう。
スカスカの試写会場で、心置きなく笑って、泣く事が出来ました。
この年末年始は孤独な主人公と言えば“ウォーリー”でしょうけど、
ウォーリーも素晴らしかったですけど、
もちろんダメな人はダメでしょうけど、
この作品も機会があったら多くの人に観てもらいたいな。
きっと自分にも、他人にも優しくなれるから。
上映後、ビアンカさんが入り口付近に居て、見送ってくれました。
記念撮影はやめておきました。
あぁ、ラースがいとおしくて堪らない。
★
不思議な感じがいい
ありえない?設定で、不思議な話なんだけど、
ラースの周りの人々同様、ラースを温かく見守りたくなる感じ。
周りの人々が優しい。でも、彼らが優しいのは、ラースの人柄がいいから。
そうやって、人間関係って気付かれていくのね・・・。
ヲタは万国共通で愛おしいのです。
2006年、Half Nelsonでオスカー・ノミネートされ(Half....は名作なのに、日本公開どころかこのデータベースでも見つけられませんでした。)、2007年、Fractureにも出演した私のお気に入りの俳優ライアン・ゴズリングが主演の映画です。(今気付きましたが、Fractureも日本未公開・・・・。ひどい~、日本はライアン・ゴズリングをスルーしまくり。)あらすじは、彼女も作れない社会不適合正真正銘のキモヲタ主人公(英語ではNerdという)が、インターネットでリアル・ダッチ・ワイフを注文して、いっしょに暮らし始めるが・・・。
一応、コメディーなんですが、最後のほうはちょっと悲しいお話になっていきます。最初のほうは、本当に楽しく笑えていたんですが、途中から何故か冷めてしまって・・・・。この映画、こっちではかなり評価高くって、その分期待も高かったのですが・・・。あふれるヲタを見ている日本人としては、あまりに身近で笑えないのかな?ライアン・ゴズリングの演技も最初のほうは、最高なんだけですけど・・・。なんだか惜しい映画です。それでも、ヲタク文化が10年はアメリカの先を行っている日本で是非公開してほしい映画だと思います。
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