ラースと、その彼女のレビュー・感想・評価
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やさしさが胸に沁みます。
ラースが目をつぶって、何かをじっとこらえるだけで目頭が熱くなります。
きっとラースは赤ちゃんを迎えるにあたって、無意識レベルで自分が変わらなきゃいけないのを知ってたんだと思う。
だから、ビアンカを呼び寄せて、人とつながる中継ぎをしてもらって。
誕生パーティーで、初めて大勢の人の中に入って、思いやりを感じて、車の中で泣きながら幸せだって言った言葉が、本当に泣けた。
ラースとビアンカを見守ろうとした町の人たちもあったかいけど、あかちゃんのためにお兄ちゃん夫婦のために自分が変わることを選択したラースはすごいし、最高にやさしい人だった。
胸に沁みるとてもよい映画。
じんわりと、暖かさが胸に沁みる
ラースは、ビアンカから、たくさんの感情を教わる。
声を荒げたこともなかったシャイな青年が、想い、愛し、葛藤し、怒り、号泣する。
大人になる、ということを知る。
そして大人たちは、愛するものを大切に思うこと、自分の否を認めること、という、大事なことをラースとビアンカをみて、思い出す。
ビアンカのすばらしい人生を讃えたい。
ラースも、ビアンカも、ガス夫妻も、会社の人たちも、みんなが優しくて、とてもかわいい。
ビアンカは、宣教師なんだ
映画「ラースと、その彼女」(クレイグ・ギレスピー監督)から。
観ていない読者に、ストーリーにあまり触れずに、
このフレーズを説明することがこんなに難しいなんて・・。(汗)
極端にシャイな主人公・ラースが、
ネットで購入した等身大の人形・ビアンカに恋をする。
彼が等身大の人形・ビアンカと話をしたかと思うと、
家族に紹介するようにこう言う。「ビアンカは、宣教師なんだ」
そして「聞いただろ? 人を救うのが彼女の使命だって」と。
失礼ながら、その場面、声を出して笑ってしまった。
もちろん彼の妄想なのだが、(「妄想性障害」らしい)
彼を愛する周りの人に支えられながら、物語はどんどん進んでいく。
ラストシーン、人形の彼女が死んで(?)、町中のみんなで埋葬する時、
牧師が「彼女は、師でした」とスピーチをする。
「我々の気持ち(勇気)を試すかのような存在でした」と続けた。
ラースを傷つけないために、ビアンカを本当の女性のように接した人々、
その「思いやりの心」「温かい心」を思い出させてくれたのは、
タイトルが示す通り「ラースと、その彼女」だったに違いない。
人を救うのが彼女の使命・・宣教師・・なるほどなぁ、と後から思う。
周りの人の温かさに、くすっと笑いながらも、その後にじ〜んとさせられ、
何度も何度も涙がこぼれた映画となった。
是非、多くの人に観て欲しい作品である。
ラースと、町の住人たち。
名画座にて。
ずーっと、ずーっと、待っていた作品だった。
観たくて、観たくて、たまらない作品だった。
そしてやっとのことで鑑賞。。
アカデミー賞脚本賞にノミネートされたという本作は、
オタク青年とリアルドールのコメディのように思わせ、
実は人間の細部に潜むトラウマとの真摯な闘いの日々、
些細なうえに温かく、まどろっこしくて尊大な作品だ。
ラースがなぜ、このリアルドールを購入し、
疑似恋愛に走ってしまったか。。実は悲しいその部分に
笑いや驚きを織り交ぜ、人間はひとりじゃないんだぞ。
と強く強く思わせてくれる作品だ。しつこいまでに彼に
関わりを求める周囲の人々は、なぜこんなにも他人に
対して優しくなれるのだろう。辛抱強くなれるのだろう。
私達に一番足りないのはここだよ。と言わんばかり。
思い通りにいかない人生、運が向くまで待ったっていい。
そんな生き方があってもいいじゃないかと思わせる。
母親の死のショックと、人付合いが苦手だった父の影響で、
極端に誰かと関わることを嫌がるラース。かといって、
人格破綻者などではなく、単に恐怖心が先行しているのだ。
それを解きほぐすことは容易ではないが、いとも簡単に
ビアンカは(爆)彼の家に乗り込んで彼の心を占領してしまう。
彼が、そうしたくて、そうしたのだから、周囲は彼を信じ、
彼がその妄想(というか物語?)を完結させるまで付き合う。
ビアンカはパーティに出席し、慈善活動に勤しみ、散髪し、
家では食事も着替えも他人の手を借りて、風呂にまで入る。
笑えるというより…次第になんとも心苦しくなってくるのだ。
人々の奉仕に。(爆)
彼を診察する医師、P・クラークソンの抑えた演技が素晴らしく、
こんな先生に治療してもらえたなら…と心から思った。
兄嫁、E・モーティマーが天使のような人柄の人間像を創り出し、
彼女の徒労あってこそのラース復活だと思わせる。
後に彼が好意を抱くマーゴ、K・ガーナーの愛らしさはピカイチ、
女性陣の演技は彼女たちのおかげ!と思えるほど素晴らしい。
静かで雪深い街並、少ない台詞とセクシーなリアルドール(爆)
ラースが握り返した手の温もりに、深深と泣けてくる感動作だ。
(ビアンカって背中までセクシーなのよねぇ。チト触ってみたいv)
大号泣!みんなに観てほしい!
人形を愛すってキテレツな話なんだけど、
なんか評判よいみたいだし、主演のライアン・ゴズリングは
「きみによむ物語」でかっこよかったので、観賞。
いや、泣きました。大号泣。
中盤からハンカチはなせず、鼻10回くらいかむほど・・・。
なんだろう。本当にまわりの人々が優しいんだよね。
で、ラースはそれくらいみんなに好かれてる。
兄夫婦も同僚も医者の先生も町の人々も、
もちろんラースもみんな優しさに溢れてる。
なんか私もいろいろまわりに心配かけているからか
グググっと心にきました。
観てよかった~。みんなに観て欲しい映画。
ラースの重ね着かわいいなぁ。シャツの下に着た花柄のワッフルTとか。
同僚マーゴのあかぬけない服のかんじとか。
義姉のロングダウンはラインがきれいで、私もほしいなぁ。
コミュニティが温かい
人形を愛するラースが身近にいたら…きっと私は「ヤバい奴」として避けてしまうだろう。でも、このラースがいる街のコミュニティの皆は温かく見守る。田舎だから…とは思わない。私も田舎の出で、田舎のイヤなところは知っている。でも、この映画でのラースへの接し方は嘘臭さがなく、真心を感じる描写だ。真摯に葬儀を仕切る神父さんやビアンカに呼吸器を付ける救命隊…切なくも笑ってしまう。「偶像崇拝とはけしからん!」といったトンチンカンな反応や「近づいちゃダメ!」って素直な反応も笑える。脚本は義姉の妊娠も話のツイストに使わず意外や素直な感じ。
ライアン・ゴスリングの演技は圧巻。この難役をよくもまあこんなに上手く。義姉モーティマーと兄役シュナイダーも丁度いい加減の演技(これって結構難しいと思う)を見せている。
ホットするけど何か考えさせられる。
ストーリーは単純なのだが、主人公のラースの情況が精神疾患(自閉症気味)である所を
重くなくサラッと笑えるように描いている所が良い。
ビアンカを「ラブ・ドール」だからとバカにしていた周囲に人も、ビアンカを懸命に愛するラースの姿に段々と想いが注がれていき、ラストシーンは「ラブ・ドール」とわかっていながらも観客側にもビアンカという一人のキャラクターが浮き彫りにされてくる。
音楽も素朴なアコースティックギターがメインで、侘びしさの中にもホッとする笑い有、ほろ苦い恋物語もあります。
男性俳優陣もカッコイイし、女優陣も可愛らしい。
祝日に観に行きましたが満員御礼で立ち見がでる程の盛況ぶりでした。
ラースがいとおしくて堪らない。
★
過去を乗り越え大人になるための、殻を破るための、ちょっと遅い、
ちょっと遅いだけの通過儀礼としての、手段だっただけ、
ただそれに必要なのが、リアルドールだった、というだけ。
雪に覆われたアメリカ中西部の小さな町に暮らす
ラース(ライアン・ゴズリング)は、
町の人たちから“Mr.サンシャイン”と呼ばれ、
優しくて純粋な青年で町の人気者だが、極端にシャイな性格で、
ずっと彼女がいない為に兄のガス(ポール・シュナイダー)、
義姉カリン(エミリー・モーティマー)らは心配していた。
そんなある日、ラースが「彼女を紹介する」と兄夫婦のもとにやってくる。
しかし、ラースが連れてきたのは、インターネットで購入した
ビアンカと名づけられた等身大のリアルドールだった。
医師(パトリシア・クラークソン)に相談し助言をもらい、兄夫婦を始め、
町の人たちは驚きながらも、
ラースを傷つけないようにビアンカを受け入れようとする。
嘘でも大袈裟でもなく、
冒頭の数カットで既に泣いている僕って、いったい。
数シーンじゃないよ、ラースがどれくらいシャイで、誠実で、
愛されてはいるんだろうな、ということを、
そんな人物だということを示しただけの数カットで、既に泣いている。
それは去年の年末の試写会での“再会の街で”と同じ様なのめり込み方で、
あれだけで泣いちゃうヤツなんて、
日本で4人ぐらいしか居ないんじゃないか。
孤独な、孤独を感じさせる主人公に、どんだけ弱いんだよ、僕は。
ラースがどんな人物かを示すシーンで、
貰った花をぶん投げるシーンがあります。
このシーンはホントに可笑しくて、悲しくて、素晴らしいシーンです。
リアルドールを彼女として紹介するわけで、
兄夫婦は初めは目が点になるわけで、
とうとうキレちゃったかと思うわけで、しかし、そのうろたえ方も、
どうにか理解しようとする様も最高に笑え、
車椅子でビアンカを連れまわすラースを見る町の人々の反応も面白い。
しかし、この作品はコメディであり、ハートフルなドラマである。
受け入れようとする町の人々の中には、
当然そんな茶番に付き合えるかという人もいるし、好奇の目もある。
しかし、受け入れちゃう町の人々の温かさったらない。
極端にシャイでも、愛されちゃってるんだよな。
そして、町の人々を巻き込んで変わって、変えて。
ちょっと間違えば単なる変人になりそうな
ラースをキュートに演じたライアン・ゴスリングも、
兄夫婦や医者や友人役の人々も適材適所で、
この作品を見事に作り上げている。
同僚のぬいぐるみにラースがある事を行うシーンもよかった。
その後の、人としてありふれた光景に、
ただ友人たちと騒いで楽しんでいる姿に、ラースにもあそこは思いっきり、
と思わなくもなかったが、ただただ泣いてしまう。
土曜の昼間だったからということではないでしょう。
題材が題材だったからでしょう。
スカスカの試写会場で、心置きなく笑って、泣く事が出来ました。
この年末年始は孤独な主人公と言えば“ウォーリー”でしょうけど、
ウォーリーも素晴らしかったですけど、
もちろんダメな人はダメでしょうけど、
この作品も機会があったら多くの人に観てもらいたいな。
きっと自分にも、他人にも優しくなれるから。
上映後、ビアンカさんが入り口付近に居て、見送ってくれました。
記念撮影はやめておきました。
あぁ、ラースがいとおしくて堪らない。
★
不思議な感じがいい
ありえない?設定で、不思議な話なんだけど、
ラースの周りの人々同様、ラースを温かく見守りたくなる感じ。
周りの人々が優しい。でも、彼らが優しいのは、ラースの人柄がいいから。
そうやって、人間関係って気付かれていくのね・・・。
ヲタは万国共通で愛おしいのです。
2006年、Half Nelsonでオスカー・ノミネートされ(Half....は名作なのに、日本公開どころかこのデータベースでも見つけられませんでした。)、2007年、Fractureにも出演した私のお気に入りの俳優ライアン・ゴズリングが主演の映画です。(今気付きましたが、Fractureも日本未公開・・・・。ひどい~、日本はライアン・ゴズリングをスルーしまくり。)あらすじは、彼女も作れない社会不適合正真正銘のキモヲタ主人公(英語ではNerdという)が、インターネットでリアル・ダッチ・ワイフを注文して、いっしょに暮らし始めるが・・・。
一応、コメディーなんですが、最後のほうはちょっと悲しいお話になっていきます。最初のほうは、本当に楽しく笑えていたんですが、途中から何故か冷めてしまって・・・・。この映画、こっちではかなり評価高くって、その分期待も高かったのですが・・・。あふれるヲタを見ている日本人としては、あまりに身近で笑えないのかな?ライアン・ゴズリングの演技も最初のほうは、最高なんだけですけど・・・。なんだか惜しい映画です。それでも、ヲタク文化が10年はアメリカの先を行っている日本で是非公開してほしい映画だと思います。
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