「東京市」東京少女 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
東京市
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夏目漱石の門下生でもあった宮田時次郎。出版社に小説を持ち込んでもボツ。それを未歩との100年の時(正確には96年)が離れたやり取りでSF小説を書くこととなる。
折しも、高校生の未歩は母(秋本奈緒美)の再婚問題で悩んでいたところに、地震によるワームホールの出現。携帯電話を落としたことによって100年前の時次郎と繋がったわけだ。その再婚(予定)相手・汐見(近藤芳正)が漱石の弟子の研究家だったことで時次郎について興味を持った。
途中で大きな事件が起きるわけでもなく、平凡なファンタジーだと思っていたのに、時を超えたデートをした日から人生が大きく変わる。特にゑり善のお婆ちゃんが時次郎が頼んだ手鏡を大切に置いてあったこと。この100歳を越えたお婆ちゃんの演技が最高だった。ありがとう。
と、この「ありがとう」の意味がさらに後になってわかるのですが、時次郎の咄嗟の判断が凄い。未来は変えることが出来るのだけど、もっと深い意味があった。5歳のななみちゃんを助けなければ、時次郎と未歩の心は繋がらなかったのだから・・・
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