「悲しみの作法」さよなら。いつかわかること nanana828さんの映画レビュー(感想・評価)
悲しみの作法
妻グレイスの戦死を知り、激しく動揺しその死を受け入れられないスタンリー。ドーンとハイディというふたりの娘には母の死を知らせず、思い立ったように車での旅に出る。
スタンリーの揺らぐ心と、冷静な目で父を見つめるハイディ、無邪気さでこの映画の救いとなりうるドーン。
三人のキャラクターが層のようになっていて、この映画の厚み・深みを構成しているようだ。
娘たちがピアスを開ける場面が象徴的だったけど、旅を通して、妻・母の死を受け入れるための段階を、ひとつずつ踏んでいたように見えた。
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