劇場公開日 2008年12月5日

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「映像がもの凄い」ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト 白波さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5映像がもの凄い

2021年8月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

2021年8月24日、チャーリー・ワッツが亡くなりました。
ストーンズのサウンドを支える、彼のタイトなドラミングが好きでした。
どうか安らかに。

2008年12月劇場鑑賞
わずか3000人弱の小さな箱(ストーンズとしては)のビーコンシアターでのライブを撮ったドキュメンタリー。
そして監督はマーティン・スコセッシ、もうこれだけで個人的に最高です。
ザ・バンドの「ラストワルツ」から30年以来?のライブドキュメンタリーというのもすごいですよね。
ライブ前散々セットリストを出し渋られ、焦らされるスコセッシが面白い。カメラに位置が決められないと気が気じゃ無いんですよね。
ミックの掌で転がされているようで、ちょっと可哀想でした。
そんなショウは「Jumpin' Jack」で幕を開けます。
作品は音も素晴らしいのですが、16台のカメラを使ったという映像がもの凄い。
とてもクリアでライブハウスで直で見てるようなんですね。
目の前をミックが駆け抜けて行ったような錯覚さえ覚える、映像の美しさなんです。
メンバーの表情までも良く見え、縦横無尽に駆け抜けるミック、じゃれ合う陽気なキースとロニー、そしていつものようにそれを見ながら淡々とプレイするチャーリー、皆本当に楽しそうなんですね。
一番印象的なシーンは何といってもキース。オーディエンスにピックを飛ばすんですけど、これが仕草もその映像も最高に格好良いんですよ。
キースの「やるよ」って表情が本当に良い。
ゲストもバディガイ、ジャックホワイト、クリスティーナ・アギレラと実にストーンズらしく豊富。
この、ステージの面々がありのまま切り取られた感じが素晴らしかった。
駆け抜けるように過ぎていって、気がつくとラスト「Satisfaction」。
それにしても盛り上がったショウでした。

ふと気がつくと「Shine a Light」がセットリストに入って無いんですね。タイトルなのに何故?ってなります。一応ラストにオーディオで流れるんですが。
そしてこのラストも実に良い感じ。
ライブという夢から覚めるような感じが面白かったです。

白波