アメリカを売った男のレビュー・感想・評価
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派手さはないけど面白かったです
ライアン・フィリップが出演という事で観ましたが掘り出し物でした
実話だけに淡々と進んでいくようで、でも後半はバレるかバレないかの緊張感て楽しめました
野心ある若い捜査官のライアン・フィリップも良かったですが、やはりクリス・クーパーの存在感がすごかったです
これぞ俳優さんという感じでした
見応えある作品で観て良かったです
彼も人間であった
何だか一匹狼というかマイペースな上司で、聞いててライアン・フィリップの表情と同じく自分もつまらなかった前半。
「いい待遇を受けるようになる(出世する)のは、駆け引きに長けた奴らさ」--- こんな愚痴を聞いてるうちに少しずつ馴染んできた様子だが、実は何十年も国を裏切ってる悪者で、あくまで表の顔だと女上司から聞く。私もそう聞いてやっと真剣に観れそうな展開になってきた(苦笑)
少しずつ上司と部下らしい会話になり、家に遊びに行くまで良好な関係性になるとはね。皮肉にも心を開いたのが災いする。唯一の友になれると思ったのか何度となくバレるピンチがあったが、彼も人間てことでしょうか。職場での浮いた存在、仕事ができる人なのにね・・そんな苦悩の日々も若者が来たことで少し気楽になった、悪く言えば自分の方が遥かに優れているので余裕があったのかもしれません。話せる相手ができたことによる、僅かな心の隙。逮捕された際に「そうか、やっぱり・・・」
全体的にはバレそうでバレない、危ういところを危機一髪といったハラハラドキドキする場面がわかりにくく、二人の目線や顔の表情とか注意深く観てないと淡々と過ぎていく感じでしたね。私なんか無知で観たので、極秘文書を売ってる場面とか映像がないからピンと来なかったので、二人のコミュニケーションばかり気が行きましたね。
最高の仕事を成し遂げたからこそ今が辞め時。美人な上司にも惜しまれつつ、愛する妻のため弁護士に転身したそう。
格好いいねえ~!
ロバートハンセンに売られたスパイは50人以上。実際にあった米国史上...
ロバートハンセンに売られたスパイは50人以上。実際にあった米国史上最悪の機密漏えい事件を映画化した作品。既に幾つかの証拠は掴んでるものの現行犯逮捕しないと刑が軽くなってしまうので、FBI捜査官になりたがっている新人訓練生オニール(ライアン・フィリップ)に特務を与えてロバートを捜査。2人だけのダミー部署「情報管理部」をFBI内に新設し監視する。
はじめは本当の捜査目的を教えてもらえず、ロバートは変態だから性的倒錯者の証拠を掴めと指令を受ける。善い人だからと女上司にぶちキレるんだけど、真の捜査本部に連れていかれ、米国スパイがKGBに何人も殺されてることを知らされ奮起する。
捜査官同士、嘘をつくプロ嘘を見破るプロで、緊張感がありハラハラする。ドロドロした話や裏切りはなく展開はストレート。新人ながら機転の効いたファインプレイを見せて期待以上の仕事をしてみせた。ハッキリしていて曖昧なところが無くてみやすかった。
FBIは銃社会だ、撃ったら出世する
「FBIは銃社会だ、撃ったら出世する」
恐ろしい位に猜疑心の強い男に密着する、若い捜査員との息詰まるやり取りを描く。
男は自分の“価値”を認めようとしない組織に対して永年牙を剥いて来た。同僚には「お前の部屋には窓がある」と、はっきりとモノを言う。
この猜疑心の塊の男をクリス・クーパーが見事に演じている。このキャラクターはちょっとした見物で、自分は組織から監視されているのを意識しながら、若い捜査員の力量を何度も試す周到さです。
対する若い捜査員にはライアン・フィリップスで、共に“国家に対して”裏切り。そして“妻”に対して欺き続ける。
しかし、お互いに疲れ果て既に“限界”に近付いていた。
この捜査を指揮する上司にはローラ・リニー。彼女が時には鬼となり、優しい上司としてライアン・フィリップスを鼓舞します。彼女が見せる最後の笑顔なんかはもう最高でした。
地味な内容の為に損をしていますが、とても見応えのある作品です。
(2008年3月22日 日比谷シャンテ・シネ3)
『ソルト』を観た方にお勧めします☆
ロシアのスパイつながりで、『ソルト』を観た方に お勧めの一本。 でもアクションではなく、そのスパイの実態と それに立ち向かうFBI捜査官のお話。
実話を基に作られているので、多少の脚色はあるでしょうが リアルです。
ストーリー(作品ページより): 20年以上に渡り祖国アメリカを裏切り続けた 実在のFBI捜査官が逮捕されるまでの 2カ月間を描いたサスペンス。 FBIの若手捜査官エリック・オニールは、上司から新たな任務を言い渡される。 それは、トップ捜査官ロバート・ハンセンの行動を 逐一報告することだった…
スパイって、カッコいいイメージだったり はたまた冷血・凶悪なイメージだったり 漠然としていましたが、この映画を観たら “実在するんだ… そのスパイを追う人もいるんだ…”と身近に感じて ますます恐いです。
出演俳優それぞれが いい味だしてる、という印象。 主人公エリックを演じた ライアン・フィリップ。 ベビーフェイスの若手FBI捜査官、でもデキる奴! ライアン良かったー! 先日 『MacGruber』なんていう アホな映画に出てたから ちょっと心配したけど、この映画は 彼の魅力 全開です☆ 危なっかしいのに 自信に満ちている若者エリック・途中自分を見失いかけるも 任務を遂行するエリックを しっかり演じてました。 ちょっと前のレオ様みたいな演技*★。
その相手、捜査対象になってしまう捜査官ハンセン役に クリス・クーパー。 アカデミー賞を受賞したことがある彼、『Remember Me』で 執着心の塊パパを演じて浮いてたから “どうしたの?この人…”と思ったのですが、いやいや やっぱり凄い人! だんだんロシア人に見えてきて、実在のハンセンもこんな感じなんだろうと 想像させるようなリアル演技でした。 特に後半は よかったです!
エリックを指導する鬼捜査官に ローラ・リニー。 『ラブ・アクチュアリー』で 弟想いの 奥手な女性を演じた彼女。 今回は“鬼”とつくほど 厳しい女を演じてましたが、どこかやさしさも残る感じが キャラクター性を高めていると思いました。 個人的に好きな女優さんです。
『ソルト』でスパイの“激しい面”を観た後に、この映画で“スパイの実態”を観察するというのも なかなか面白いと思います☆☆☆
き・き・き・緊迫!
FBIものとか二重スパイものって好きなのよね〜っと、
気楽に観に行ったら・・・
寒くて静かな闇に放り出されたような、
ドキドキの“逮捕までの二カ月間”でした。
観終わって、配役やらストーリーやら
それに日本語タイトルやチラシも
すっごくいいっと、その後何回か思い返してます。
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