「隠れて聴く曲ぐらい誰でもありますよ」歩いても 歩いても shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
隠れて聴く曲ぐらい誰でもありますよ
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映画「歩いても 歩いても」(是枝裕和監督)から。
義兄の命日に、家族3人で夫の実家へ泊まり、
一晩過ごすだけの、どこの家にもあるような出来事が、
なぜか、とても自然に映像化されている気がした。
その中で、私が選んだ一言は、妻役の夏川結衣さんの台詞。
場面を説明すると長くなるので省くが、
「あのレコード、きっと隠れて聴いていたな」と、
ややバカにしたような口調で話し掛けた夫に、
「隠れて聴く曲ぐらい誰でもありますよ」と返した。
「へぇ〜、君にもあるの?」「ありますよ」
「どんな曲?」「ひ・み・つ」、予想通りの会話であったが、
妙に新鮮に私の心に残った。
辛い時、悲しい時、寂しい時、家族にも、親友にも隠れて、
じっくりゆっくり、噛み締めながら聴き入る曲があると、
人間は強くなれる気がした。
映画のタイトル、何かの曲の一部だったんだぁ(笑)
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