「いつも、ちょっとだけ間に合わない。」歩いても 歩いても eigakabosuさんの映画レビュー(感想・評価)
いつも、ちょっとだけ間に合わない。
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何にも特別なことは起こらない。
誰も特別不幸と言うわけではないし、誰も特別幸せと言うわけではない。
淡々とした、よくある日本の里帰り。
最初から最後まで、それだけ。
なのに、これほど心に深く染み込んでくる映画って、他にないです。
完璧です。正直な視点で、丁寧に丁寧に作り上げられた、これぞ「日本の映画」でした。
煩わしくて、嫌みで、上っ面で、でも、どこか憎みきれない。
これが「他人の集まり」だったら、絶対に成立しない微妙な距離感。
日本人特有のものなんでしょうね。
大袈裟な音楽もなく、過度の演出もない、絶妙な演技と空気。
老いていく親を思うと切なくなる。
夕日を見るときに似てる切なさ。
いつも、ちょっとだけ間に合わない。
お相撲さんの名前も、親孝行も、人生も。
娘さんは、3歳以上かな?
間に合ったかな、孫の顔。
色々あるけど、親孝行しなきゃ。って思います。
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