劇場公開日 2008年6月28日

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「家族の肖像」歩いても 歩いても momogaria-noさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0家族の肖像

2013年12月19日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

泣ける

悲しい

幸せ

絵に描いたような、家族の記録。

輪の中に入る本人たちは、いつも和やかで暖かい表情を見せなくてはいけない。

似すぎた親子ほど、情けないくらい喧嘩してしまう。

家族ほど、厄介な関係はないのだ。

お互いが期待し、お互いが裏切り、いつも自分が正しいと思う。

それでも、いつも平和であるかのようにつくろう。

家族という重たい十字架は、時に、溺れた誰か救い出そうとする。

息子を早くになくした母の憎しみ。

目が不自由になり病院を閉めて隠居になった父の悲しみ。

悔しいけど、家族というのは、自分が飾らずにいられる唯一の場所なのだ。

温かい家族の団欒の狭間で、それぞれの痛みが余計際立ってみえる。

見た人は家族について考えざるおえない、切ない魂のこもった映画。

momogaria-no