「陰気な映画」歩いても 歩いても M hobbyさんの映画レビュー(感想・評価)
陰気な映画
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鑑賞中、あまりに登場人物達のセリフが陰気なので、観ていて気分が悪くなりました。
長男が亡くなって15年。
実家へ久々に帰る次男。子連れの未亡人と結婚し、本当は泊まりたくもないのに、泊まるといって実家へ。
長女は旦那と子供2人を連れての帰省。こちらは、夕食を食べる前にさっさと帰宅。
せっかくの家族の集まりの日なのに、話す内容は過去の話や、大して心にも思ってない話、裏でその話をしながら実際は違う。家族の間の会話とは思えないほど薄っぺらい話ばかりで驚きました。
大抵の会話が辛気臭くて、心のこもらない家族との繋がりを2時間弱延々と見せられ、苦痛でしかありませんでした。
息子を亡くした両親の気持ちは私には分かりませんが、どれだけ辛くても、息子が人助けをしたのならもう少し優しい気持ちになっても良いのでは?と未経験者の私は思います。確かに助けた相手が、なんとなーく人生を送る姿を見せられると思うことはあるとは思うのですが。次男との会話で、一年に一度くらい苦しい思いをしてもらってもいいじゃないと言う母親の言葉に、恐ろしさしか感じませんでした。怖すぎる。
この映画の中で1人だけまともだとすれば、それは自分の父親を亡くした後、新しい家族ができ、それを受け入れ、大人達にそれなりに合わせて過ごしていた子供じゃないかと思いました。
とにかくこの映画は何のために作ったのか、まったく分かりませんでしたー。ただただ、最初から最後まで虚しく、悲しい気持ちでみてました。
次男から両親への俺をみてくれ感や、母親が子離れできてないシーンは辛かったです。
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