劇場公開日 2008年6月28日

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「関わり合いで見えるもの」歩いても 歩いても marさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0関わり合いで見えるもの

2019年11月5日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

幸せ

ほのぼのしているようで、実はけっこうじっとりした雰囲気。
特に樹木希林が演じるお婆ちゃんの、黒い感情を吐き出すシーン。
まさにダークサイドって感じの撮り方で、情念の恐ろしさに震えた。

全体を通して何か事件が起こるわけでもなく、
とらえようによっては地味な映画。
だけどね、こういう何気ない時間の積み重ねを通して
人生ってのはできていくもんだろうし、
時にはどうしようもなく損なわれてしまうものってのもあるんだろう。

主人公の「いつだってちょっと間に合わないんだ」ってセリフが印象的で
大事なものだろうが何だろうが、
よく考えたらいつかは失う前提で成り立ってるんだよな、と。

mar