「なぜか自分の家族と重なる」歩いても 歩いても あかおさんの映画レビュー(感想・評価)
なぜか自分の家族と重なる
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日本の夏を感じたい!という欲求のもと、見る映画を探していたら、この映画が紹介されていた。レビューをちらっとみるとなにかが起きるわけでもなく、ただ家族が里帰りする話と書かれていたので、まぁ、そんなもんだろうなぁとあまり期待していなかった。夏の雰囲気を感じらられればいっかなと。
しかし、この映画はそんな雰囲気だけの映画とは全くちがっていた、、というかそんなに甘いもんじゃなかった。
いくつかのシーンで涙が勝手にあふれだし、見終わった後も目をとじるとそのシーンが頭に浮かんで涙が止まらなくなってしまった。
そのせいで眠れなくなり次の日は仕事を遅刻した。
印象に残ったのは以下のシーン
長男のお墓から一緒に帰ってきた黄色いちょうちょを母がおいかけるシーン
母って子供のことになるとちょっと狂気じみる気がする。それが息子だとことさら。長男の死の原因となった男の子を毎年無理やり訪問させるところも母の狂気をかんじた。樹木希林さんはやっぱり上手。
父がお向かいのおばあさんが救急車に運ばれるのをなすすべなく見送っているところ。
その背中が映し出されているシーンが目をとじると浮かんできて涙があふれ眠れなくなってしまった、、
りょうたの妻が誰にでもこっそりききたい曲があるものよというシーン
こわ!この女の人はきっとまだ前の旦那さんの方が好き。そしてその領域にりょうたが入ってくることを拒んでいる。その気持ち女の人なら共感するんじゃないかなぁ。夏川結衣が上手い。
最後
ナレーションで三年後父が死に、後を追うように母が死んだことを語る。すごくリアル。まぁ、そうだよね、きっとそれくらいで死んじゃうよねと必然を感じさせる。
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