「予想を良い意味で裏切っていく展開と、謎多き魅力的キャラクターの創造」ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 Kazu Annさんの映画レビュー(感想・評価)
予想を良い意味で裏切っていく展開と、謎多き魅力的キャラクターの創造
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3度目の視聴になるが、やはり文句無しに面白い。
ひとつは予想を良い意味で裏切っていく展開か。
アスカの乗った3号機の使徒化とダミーシステムで動く初号機による3号機のむさぼり食いとエントリプラグごとの残虐な破壊。そこで流れる「今日の日はさようなら」の意外性と別れをイメージさせるもの悲しさの上乗せ。
綾波レイ救助のために死に物狂いに奮闘するシンジ。今までのエヴァと異質な、背景として流れるレイの声優林原めぐみの歌う「翼を下さい」も重なっての愛成就の高揚感。裏腹に、世界を終わらすサードインパクトが始まる意外性。
ふたつめとして、新たに登場するマリの謎多き魅力が有る。何故か水前寺清子の真実一路のマーチを歌いながら初登場も、英語はペラペラ。シンジへの「君、いい匂い、LCLの香りがする」は、母性の発露なのか?登場により、S-DATカセットテーププレイヤーがTVエヴァンゲリオンの終話をイメージさせる25と26から、27に進行する新しい展開予見のイメージが次回以降への関心も掻き立てる。
まあ、TV、旧劇場版、今回のシリーズと、共通して観ている者、そして自分の予想と大きく異なる展開、そして謎多き魅力的キャラクターの創造。これこそが自分にとってのエヴァンゲリオンの最大の魅力ということかも知れない
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