「他者から逃れて生きる果てにみつけたもの」百万円と苦虫女 Nakashinさんの映画レビュー(感想・評価)
他者から逃れて生きる果てにみつけたもの
両親、姉弟の4人暮らしの家庭から、姉がとある出来事から刑事告発されたところから始まるロードムービー。
姉は百万円を貯めたら家を出ていき、それから、百万円を貯めるたびに、引っ越していく。その土地での出会いと別れを繰り返していく。残された弟との手紙の交流。
他者から逃れるように、言わないことで渡り歩いていくことの難しさ。もっと心を開き、言うことで他者と向き合っていこうとする。
エンディングがありきたりでなく、現実的ですっきりする。蒼井優がハマり役。ゆっくり滑らかに動くカメラワークも効果的に思った。
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