「一般市民が戦うことになる理由」光州5・18 kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
一般市民が戦うことになる理由
光州事件を描いた映画といえば「タクシー運転手」が思い浮かぶが、これはそれより10年前にできた映画。
クーデターを起こした軍がその正当性をアピールするために民主化運動を弾圧しただけでなく、一般市民も暴行し死亡させていった。何もしていなくても大事な人が軍に殺されたらそりゃ市民は立ち上がる。
軍に歯向かうことに慎重だった人たちも最終的に総結集して、そして殺されていった。やはりというか、悲しい結末しか待っていなかった。
正直、前半の登場人物とその関係性説明のパートが意外と長くてダレてしまうし、後半もさぁ泣きなさいって感じの展開。それでも思いっきり泣かされてしまう。これって映画の作り以前にこの光州事件という史実の重みがなせる技だと思う。劇場の周りでもかなりの人が泣いていた印象。
それにしても、本作でも主人公はタクシー運転手だった。何かの意味がある?それとも偶然?奇妙な共通点だった。
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