「痛々しいけれど共感」蛇にピアス 雨音さんの映画レビュー(感想・評価)
痛々しいけれど共感
小説も映画も、辛そうと思って避けていたけれど、観てみたらやはり辛かった。
痛々しく切ない。敏感で賢く優しいからこそ、混乱しやすく不安定で脆い。こういうのは辛い。
吉高さんが頑張って演じてくれていて、インパクトが強い。みずみずしさと大人っぽさが同居するようなこの女優さんならではかな。
アマは優しいゆえに弱い。
雑踏の中で寄り添い合う似た者同士の二人。孤独感が極まる。
シバは鈍感で図々しい分、強い。
ルイはこのままシバのところに居続けるのかどうか。大筋からすればどうだっていいこと。彼女は開き直った。生きていくことに決めたのだから。そこに理由はない。強さとはそういうものだな。
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