「ルイの成長とシバのオジサン化の物語り」蛇にピアス SUZさんの映画レビュー(感想・評価)
ルイの成長とシバのオジサン化の物語り
タトゥーの下書きってそうやって転写するんだぁ、とか、あの器具ってそんな動き(針がピストンのように出入りするだけ、割と単純な動作)するんだぁ、とか、かさぶたが出来るんだぁとか施術のシーンを興味深く観ました。密封滅菌されたニードルを取り出し、医療用グローブを身につけ、プロの顔になるARATAさんの所作がカッコよかったです。
主要3人はそれぞれ表の顔と裏の顔を持っていますが、ARATA演じるシバはその物静かな物腰と冷静な言動で若い二人と一線を画していました。まるで伝道師か超越者のような立ち位置です。
そのシバが、ルイを手に入れた(と思った)瞬間からルイの一挙手一投足に恐々と反応し、どんどんオジサン臭い言動に変化していく様が無様で残酷でした。
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