ペネロピのレビュー・感想・評価
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ありのままの自分を愛するということ
ペネロピの家やホテル、街並みがとても鮮やかで綺麗だった。
ペネロピが街に出てから、いつ正体がばれるだろうというハラハラドキドキ感が楽しかった。
名家の子息と愛し合い結婚するのではなく「ありのままの自分を受け入れる」ことで呪いから解き放たれる。
「自分なんて…」という気持ちを捨てありのままを肯定してあげることで楽になれる、というようなことだろうか。
そのメッセージ性が好きで、最近になってやっと自分を受け入れられるようになった自分に通ずるものがあるような気がした。とても響く映画だった。
最後、ペネロピの話を聞き終えた男の子が言った「呪いを作っているのは僕たちの心だね」というセリフに、この映画の要旨が込められていると感じた。
ジェイクの正体がペネロピに呪いをかけた魔女だったということは解説サイトを読んでわかったが、
そうなると、ペネロピの呪いが解けたのはその魔女がペネロピのそばを離れたからなのか、ペネロピが心から自分を受け入れられたからなのか、そのへんの整理がつかなくなってしまった。
愛するとは
魔女の呪いで、豚の容姿を持って生まれてきたペネロピ。自分と同じ名家出身の者に愛されれば呪いが解けるという、美女と野獣みたいなストーリー。
主役のペネロピは豚っ鼻だけど、他のパーツが可愛いから全然ブサイクじゃないし笑笑
あと、相手役のジェームズ・マカヴォイがとにかく超絶かっこいいのです。ニヒルな王子様!青い瞳が最高に綺麗!そこが一番の見どころですね笑笑
結局、ペネロピが自分自身のありのままの姿を愛していると気づくことで、豚の呪いは溶けるのですが、すこーし引っかかる部分が。
ペネロピを愛するのは、特に花婿である必要はないってことで呪いが解けたのですが、
おそらく、初めからペネロピの父親はありのままのペネロピを認めて、受け入れて、愛していたと思うんですよね。ペネロピを一番豚扱いしてたのは間違いなく母親でしたが笑笑
なので、そもそも呪いは発動しても、即座に父親の愛によってとけたのでは??
って重箱の隅をつついてみるわけですが笑
とにかく、この作品でいう愛するというのは、ありのままのを受け入れるってことなのかな^_^
全体的にコミカルで、それでいて本当の愛とはという真面目な題材にも触れていて、なかなかおもしろい作品でした。
ブタ鼻
18歳から25歳まで、名家出身の男と次々と見合いさせられるが、みな逃げ出してしまうほどのブタ鼻のペネロピ。逃げた男にはすぐさま捕まえて、娘の顔について口外しないと契約書にサインさせられるが、ある時、エドワード・ヴァンダーマン(サイモン・ウッズ)という男が逃げ出し警察へと訴える。しかし、妄想癖アリとされ、逆に彼のことが新聞記事になってしまう。次期社長になるボンボンは困り果て、以前スクープに失敗して片目となった新聞記者レモン(ピーター・ディンクレイジ)と結託し、ペネロピの写真を撮って妄想癖ではないと証明しようと企むのだった。そして先祖代々の財産をギャンブルで失ってしまったというマックス(マカヴォイ)に白羽の矢を立てる。
“同じ仲間の真実の愛”って何だ?ということ。名家出身じゃなきゃダメなんて誰も言ってないのに母親(オハラ)はそれにこだわる。顔を隠して会話を重ね、共に興味を持ったみたいだけど、マックスにいきなり求婚するペネロピに返事は“No”。そこで家を飛出し、人生経験を重ね、金のため自分で写真を撮ってレモンに渡すのだ。新聞に公開されるものの、それほど醜い顔じゃないので市民に愛されるようになる。しかし毛嫌いしていたエドワードがマスコミ相手に失言するものだから、権威失墜・・・自分で責任とるため、いやいやながらペネロピに求婚することになった。しかし、結婚式当日、誓いの言葉のところで・・・No。逃げたペネロピの呪いが解け、普通の人間になったのだ。そして、あらためてマックス(実はジョニーという平凡な男)のところへ押しかけ・・・
この映画のテーマは何だ?ってところで、教師になっていたペネロピが生徒たちの言葉を聞くシーンで露骨に説明していた。金持ち批判とか、呪いは人の心にあるとか、そこまで懇切丁寧に説明するこたねーだろ!(笑)
ピアノが得意だという設定を上手く活かせてないと思うし、25年執事を勤めてた男が呪いをかけた魔女だったとか、愛を確認しないまま呪いが解けるところなんて、イマイチ。もっとおとぎ話の路線を突っ走っても良かったのでは?
現代版プリンセスブライドストーリー
魔女の呪いにより豚の鼻で生まれたペネロピ。魔法を解く鍵は、名家の男性による永遠の愛と言い伝えられてきたが・・・
いくらお見合いをしても、鼻を見るなり逃げ出す男達に失望した彼女は、マスコミやメディアに自らを曝け出し、ありのままの姿で生きていくことを決意をする。
白馬の王子様なんて現れる保障はない。「眠れる森の美女」も「白鳥の湖」も昔の話。自分の幸せは自分で掴むべし。結局代々からの言い伝えは真っ赤な嘘で、ペネロピが独立自尊の精神に目覚めた時、魔法は解けるのである。現代版プリンセスブライドストーリーであった。
また、どんな姿であれ、親は子供を受け入れなければ。その上で子を愛し、導いてあげること。
内面の美しさを磨き、逞しく生きることの大切さをこれから生まれてくる子にも教えたいと思った。
クイーンが死ねば、キングは無力よ
映画「ペネロピ」(マーク・パランスキー監督)から。
魔法で「ブタの鼻」にされてしまった、
主人公の女性「ペネロピ」は、
そんな顔でも愛してくれる男性が現れたら魔法が解ける、
そんな言葉を信じて、王子様が現れるのを待っていた。
しかし、最後は自分の力で、呪いを解いたから、
呪いを解くのは、自分の心だと彼女は悟った。
それは「ペネロピ」だけでなく、私たちにも言える。
自分で、自分の劣等感を理由に、呪いをかけているだけ。
ちょっとした勇気さえあれば、道は開けることを感じた。
しかし、気になる一言は、物語とはまったく関係ない、
「チェス」の一場面。(笑)
「クイーンが死ねば、キングは無力よ」が気になった。
ははは、なるほど、上手いことを言う、とメモ。
キングは、多くの駒に守られているが、
特にクイーンの役割が大きいことを、
この台詞は表現している気がしている。
さて、人間の世界では?(汗)
ベスト作品!
大好きな作品です。私が見たのは2月でしたが、絶対に私の今年のベスト5に入ると予想しています。クリスティーナ・リッチはキュートで、女性として見習いたいです。ジェームズ・マカヴォイはくたびれた役なのに、どうしてあんなにかっこいいのか…。ホント、素敵な映画でした。
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