王妃の紋章のレビュー・感想・評価
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とにかく残虐と虚しさが続く感じ
たまたま夜中にTV放送されているのを見ました。
みんな不憫だけどとにかく王妃のどこにも逃げ場がなくてひたすら大事なものを奪われていく様が残酷でちまみれのシーンも多くて、映画の中身よりも血の印象だけが残るような作品でした。
王以外の出てくるキャラクター全員殺す気なのか?って思うレベルだった。
キンキンキラキラ、「ゴジラ対モスラ 極彩色の大決戦」を凌ぐ極彩色の中で繰り広げられる壮大な夫婦喧嘩
①趣味と実益とを兼ねて中国語字幕で観たから分かりにくい部分も有ったけれど、あのキンキンキラキラと目も覚める極彩色の宮廷絵巻だけでも一見の価値あり。②キンキンキラキラ極彩色も中華(どうも「中国」という呼び名は違うように思う)でなければ出来ないし、ドロドロの愛憎劇も中華ならではと思う。③子供たちをそれぞれ味方に付けた王と王后との夫婦喧嘩だけあってスケールが違う。不義密通・近親相姦・暗殺・陰謀・謀反何でもありの中、自分の子供たちも含め周りを巻き込んだ挙げ句、最後は王と王后以外は主要人物は全部死んでしまう。王后の軍隊も全滅させられてしまう。④凄いのは更にその後、殺された兵たちや凄惨な殺戮現場をあっという間にキレイに片付けて何もなかったように重陽節の会場を設えてしまう見事さには見惚れてしまった。⑤原題の『满城尽带黄金甲』って何のことかと思っていたら、こういうことでした…
きらびやかさと醜さと。
チャン・イーモウの作品らしさが豪華絢爛、
美しい背景と全編溢れる遠近シーンであるなら
ストーリーは真逆の醜さ、ドロドロの骨肉の
争いを表現しておりその相反する二面性が
見る側を引き込む。
だが正直なところ権力の頂点である皇帝一家の
あまりに鬼畜でゲスな物語に辟易気味です。
1父親は息子殺し、前妻は権力掌握の道具
2母親は義理とは言え息子と近親相姦
3長男は偶然とは言え妹と近親相姦
4次男はマザコンで父親殺しを計画
5三男はいじけて兄の反乱をチクリ
とまあ当たり前だか誰にも感情移入
出来ないほどの、最低家族。
まあ、戦国時代では当たり前なのかも
しれないが結果皇帝は1人きり。
コントラスト激しすぎ笑
鑑賞に疲れた作品でしたね。
豪華で美しく…最後に円卓に座るのは…
ずっと前に観た映画をDVDで観たのでレビュー。
全てが豪華で美しい、けど…最後に円卓に座るのは2人だけは悲しい。
王は冷酷、王妃は長兄と不倫&次兄を可愛がり謀反を焚き付け&三男には無関心。
取り敢えず…3息子、王の前夫人&娘…全滅。
死にすぎて最後何とも言えない。
観る価値はある映画だと思います。
外は黄金、中は毒。
先日観た映画「王妃の紋章」(チャン・イーモウ監督)、
([原題] 満城尽帯黄金甲)のサブタイトルである。
スケールも大きく、ゴールドが物語全体を包み込み、
「豪華絢爛」だけでいえば、
こんな派手な映画は観たことなかった気がする。
さすが「中国映画」って、感じで映画館を後にしたが、
この映画を通じて、何を伝えたかったのか、わからなかった。
「国中を巻き込んで奈落の底へと堕ちていく、
華々しいまでの王家の崩壊。」との映画紹介文も、
中国産の餃子を始めとした、食材の陰日向や
「北京オリンピック」に絡む、中国という国の裏表、
それを象徴するような映画だった。
製作費が気にかかる映画ナンバーワンである。
これは、あくまで「映画」の感想だけど、
「外は黄金、中は毒。」のサブタイトル、誰がつけたんだろう。
とっても気になるフレーズとなった。
華麗なる金色一族。
チャン・イーモウ監督作品が好きなので、これも観るつもりでは
いましたけれど、昨今の作品はどれもスケールがデカすぎるわ、
豪華すぎるわ、なんかあんまり監督らしくない感じがします(汗)
今年は、北京五輪開会式の総合プロデューサーを任されたりと、
そちらの分野も、もちろんそれなりに見事な手腕みたいですが。
今回久しぶりにコン・リーを使っていますが、彼女は相変わらず
色っぽくて良かったですね。「赤いコーリャン」「菊豆」の頃の
彼女とさして変わらない…歳をとっても中国の百恵ちゃんは健在。
なんの予備知識もなく、いきなり観たんですが…いやはや^^;
凄かったですね、この話の内容と「背景」。
少し前に観た「エリザベス」もそれなりに派手でしたけれど、
もはやこれはそういう比ではなかった!金ピカ世界ここにあり。
金ピカ御殿。金ピカ衣装。装飾品から身の回り全てに至るまで
金色の世界。いくら黄金の一族とて、ここまでやらなくても^^;
…さらに内容も凄い。
最初、なんでこの王妃はガタガタ震えているんだろう…?と
意味がよく分からなかったんですが、あらナント!
そういうことだったのか~と段々恐ろしい展開になってきます。
誰かがどこかで裏切っていて、お互いを牽制し合い憎み合い、
でも家族だから一応、殺し合いはしたくない…みたいな。
しかしあの時代、こんな愛憎渦巻く家族がいたんでしょうか。
怖いです。
でも母親の、息子だけは守りたいというあの…○の花。。。
そこに籠められた願いに、彼女の気持ちが痛いほど反映。
やがて真っ赤に染まるそれを観る頃には、
観ているこちらまで、ガタガタと震えてしまいますけれど。。
かなり惨いです。
でもそれに至るまでの軌跡がしっかりと描かれてますので、
訳の分からない展開ではありません。
が、知れば知るほど憐れで悲惨だな~特に皇太子…(T_T)
題名の意味は中盤で分かると思いますが、
なんとも哀しくて、私にはやるせない思いが渦巻きました。
(どうせ派手なら楽しい方が。オリンピックはどうなる…?^^;)
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