「知人夫婦が葬儀屋です」おくりびと テツさんの映画レビュー(感想・評価)
知人夫婦が葬儀屋です
知人夫婦が葬儀屋で、遺体を扱う仕事をすることなってしまった戸惑いや精神的な負担の大きさについて、少しは聞いています。葬儀屋って、社会に必要な仕事なんだけど、決して好かれることはない仕事。それを正面から描く映画ってどんなだろう、と思って見ました。
単にエピソードを繋げていっているだけなのに、山形の美しい自然と納棺師の造作の様式美、そしてユーモアをちりばめた脚本・演出によって少しも退屈しません。
人の死と、死を扱う職業という、どちらかというと社会の陰の部分について考えさせられ、それでいて美しさを感じさせるとても良い映画でした。
ただ一つだけ残念だったのは、演技力の高い役者達に囲まれると、広末涼子の大根役者ぶりが目立ってしまうこと・・・。
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