しあわせのかおりのレビュー・感想・評価
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2008年も2009年も心の桜は散らなかった。
色々な縁があって、この映画を探していた。僕は2008年の4月17日と翌年の4月9日に少しばかりの苦難にあった。2008年の4月に『最期』称して、桜花賞と、同じく上野の桜並木と母親の手作り餃子を快く味わった。それと、焼き肉。そして、
2008年と2009年の間にこの映画を見て、色々な縁を感じて、ものすごく感動して、ずっと探していたのだが、今日二回目の鑑賞になった。
ストーリー展開は、善人ばかりが登場するありきたりのストーリーではあるが、15年前の餃子の味、上野の最期と勝手に決めつけて見に行った桜の情景と、100万円の運をかけて買いに行った馬券13番人気と14番人気の桜花賞。それを外して、あ~ぁ生きていて良かったと安堵したものだ。その情景がまざまざと蘇る。特に母親の手作り餃子は15年経った今も作って貰えない。もうすぐ作ってもらえるだろうが、あの味は脳裏に焼き付き、エビスビールと抜群にあっていたと思う。まだ、母親の餃子以上の餃子にであった事が無い。
この映画だったんだ。今回二回目で更に縁が深かったと知って、鳥肌がたった。12月2日に母の所に行って『美味い餃子見つけるから、もう少し待ってくれ』と頼むつもりでいる。
注
日にちが微妙に違うかも知れません。桜花賞の13,14は間違いありません。桜は見事に散ってました。
注2
『小上海飯店』としているが『小上海酒家』だと思うが。知り合いの外国系日本人が教えてくれた。元気だろうか?10年くらいあっていない。
これは親子愛の映画
これは親子愛の映画ですね。
料理を通して今は亡き父親に対する愛と、ふるさとを離れて生きて来た男が新しい親子となって信頼関係を築き上げる。
その為に作品中で上海に行き、「大事な俺の○だ!」とゆう、重要な場面があり、その事で真の親子に近い関係となる。
でもよく考えてみるとこの場面…何故上海まで行ったのかがよく解らない。
この辺りから中谷美紀の子供が、作品の中でないがしろにされて行くのがちょっと理解しきれませんでした。丁寧に作られている作品だけに、「何で?」って感じでしたね。
作品の内容から言うとそれ程気にしない方が良いのかもしれないのですが…。
主演の藤竜也は、本当の中華料理人に近い立ち振る舞い。最初の内はたどたどしい日本語に違和感が在ったのですが、途中からは気にならなくなって来ました。
一方の中谷美紀ですが、亡くなった父親の幻影を藤竜也に見る未亡人役。
それ自体は悪くないのですが、このキャラクターにはサイドストーリが在り、いつ“その症状”が出て来てしまうか解らない…とゆう設定なのですが、それ自体が何だか最後まで中途半端だった様な気がします。
ところでト○トの卵炒めって美味しいのかなぁ〜。この映画を観たら絶対に食べたり、作ったりしたくなるでしょうね。俺、○マ○苦手なんだけど…。
(2008年11月6日銀座シネスイッチ2)
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