パコと魔法の絵本のレビュー・感想・評価
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パコと魔法の絵本
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ワンマン経営者で嫌われ者の役所は全く人を大事にしなかった。
そんな中で1日ごとに記憶がリセットされる少女・パコと出会う。
そして可愛くなり、毎日絵本を読んであげるようになる。
やがてその絵本通り演じようと思い立ち、知人らを説得。
こうして演じ切るが、まもなくパコは病気のため死亡。
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多分いい話なんだと思うけど、全体にコメディっぽくて落ち着きがない。
だからどうしてもちゃんと見るってことができんわ・・。
ってか、阿部サダヲの出る作品って全部そう。
根本的にコメディが好きじゃないんやろうな、おれが。
単純なお涙ちょうだい映画になっていない
浪花節で、役者の印象を上げる為の作品で、CGと実写を合成した今風な話だと思っていたら、最後に良い意味で大反則をこの演出家はおかした。
振り返って考えれば『生●●●●●のは奇跡』と言うセリフがあった。まさかの大反則。テレビ会社として、コマーシャリズムがここまでやるとは。但し、単純なお涙ちょうだい映画になっていない事だけを評価する。
主役は大俳優なのだろうが舞台劇のよう。元々、舞台俳優だから仕方ないが、
舞台俳優がテレビコマーシャルに同時に出演する。生活の為には仕方ないが、彼をコマーシャルで採用するクライアントはその出演経費を物の価格に添加する。
さて、今、インドのコマーシャルを見ているが、見た事も無い子供が殺虫剤のコマーシャルをしていた。
ヨーロッパは知らないが、アメリカも突然ハリウッド俳優がコマーシャルの登場する事は無い。物の値段が高いと言うなら、先ずは経費削減。そんな時代なのだと『ジジイ』は思うよ。どうせ、『75歳以上のジジイ』は削減したいんでしょ若者諸君?それで良いと思うよ。
タージマハルにて 2023年11/03 23時20分鑑賞。日本は2時20分だね。おやすみ。
【”この子の心に居たい・・。”偏屈老人が事故による前向性健忘の女の子パコと出会った事で、心を入れ替えるお話。極彩色仮装大会映画。仮装した全キャストの指名が分かった人は、凄いです。】
ー 中島哲也監督は「来る」以来、映画を公開していない。初期作品の極彩色、不可思議ワールドは魅力的であった。今作は、その最終形かもしれない。ー
■患者のみならず医師も看護師も変わり者ばかりのとある病院。
その中でも飛び切りの偏屈な老人・大貫(役所広司)は、ある日事故の後遺症で記憶が1日しか持たない少女・パコ(アヤカ・ウィルソン:当たり前だが、可愛い。その後「響-HIBIKI-」で復帰。)と出会う。
些細な誤解からパコを引っぱたいてしまった大貫は、初めて自分の行為を後悔し、彼女のの愛読書の絵本の演劇をしたいと、病院の今まで尊大な態度で接して来たキャラの濃い患者たちに頭を下げるのである。
◆感想<Caution! 内容に触れています。>
・十数年振りに鑑賞したが、中島哲也監督ならではの極彩色、不可思議ワールドが全展開されている作品である。
・役所広司を筆頭に、現代邦画でも名だたる主役級俳優達が物凄い仮装メイクで熱演している。
ー 妻夫木聡、阿部サダヲ、加瀬亮、小池栄子、國村隼など、滔滔たるメンバーである。
■好きなシーン、幾つか・・。
・土屋アンナ演じるゴシックパンク看護婦(ピッタリである。)が、元子役だったが大人になり売れなくなって精神を病んだ男(妻夫木聡)の事が、小さい頃に好きだった事を、荒っぽく話すシーン。
で、男は微かな希望を持つのである。-
・大貫が、涙を流す中、言われた言葉。
”一杯泣けば、涙は止まる。”
・医者(上川隆也)が”もう、生きているのが不思議な位なんです・・。”と言うシーン。誰もが、”演技の練習中に胸を抑える大貫の事だろう。”と思うのだが・・。
<ハチャメチャな映画に思えるが、実は随所で人間の善性を描いている作品である。
特に、横暴な大貫が、前向性健忘のパコが唯一、大貫が頬を触った(最初は誤解ゆえに叩いてしまうのであるが。)事を覚えていてくれることに驚き、自らのそれまでの言動を反省するシーンやラストの哀しきシーンは良く覚えていた作品である。>
とってもカラフルな世界
カラフルで独特のノリと世界観。どたばたしていてうざくて途中でやめようかとおもった。CGと実写の組み合わせの部分はよかったが、一方向から撮って舞台のようにしているシーンには違和感を感じる。
一日しか記憶にもたないというのは「50回目のファーストキス」を彷彿とさせるし、訳が分からない感はレモニー・スニケットの~を超えている。
ハッピーになれる
みんな個性的なキャラで面白いです。
ハチャメチャな感じです。
最初は、なにこれ?と思ってしまいましたが、
進めていくにつれて凄く良い話でした。
それぞれの人たちにストーリーがあって
社長さんがだんだん心を開いていくところも心温まるし、
劇をとおして皆それぞれに自分と向かい合っていく経緯も好きです。
見終わった後は気持ちがほんわかします。
パコちゃん可愛い!
まさに感動的な「魔法の絵本」
この映画はCGの使い方がとても上手く、最後の方のシーンで、CGによる「絵本」の世界と、現実の世界とのリンクの仕方に涙が止まらなくなりました。
そして、パコの入院先の病院の人たちが共通して持っているパコへの思いやりに心が温かくなりました。
パコの絵本はほかの人たちの心を変えた、まさに「魔法の絵本」だったと僕は思いました。
観終わると、「大人のための絵本」を一冊読んだような気分になります。
笑えて泣けて、いい作品でした!
大好きな邦画です。
CGの映像のきれいさ、飽きのこないほど展開の速さにあっという間でした。泣いたり笑ったり、忙しい映画です。
パコちゃんの可愛さはもちろん、オオヌキさん(役所さん)の迫真な演技は必見です。
最後は私の予想を反した結果となり、劇場では驚きました。
見ていない方は一度は見てほしい映画です。
いっぱい泣けば止まります
映画「パコと魔法の絵本」(中島哲也監督)から。
俳優・役所広司さん扮する主人公の大貫が、
入院している病院の先生に訊く。
あることで、涙が止まらなくなってしまったが、
今までの人生、意地悪ばかりして、泣いたことがないので、
涙の止め方がわからない・・
「先生、涙ってのはどうやって止めるんだ?医者なら教えてくれ」
と真面目な顔をして呟く。
その質問に、先生は、さらっと応える。
「簡単です」と最初に言い切り、続けた台詞は、
「いっぱい泣けば止まります」。
「そのうち、時間が立てば忘れます」でもなければ、
「楽しいことを考えれば、止まるかもしれません」でもない。
そうなんだよなぁ、悲しい時は、泣くしかない。
泣き疲れた時、やっと涙が止まるんだよなぁ。
最近、妙に涙もろいことに気付いた。
映画を観て、突然、泣いている自分に驚いたことがある。
映画って、もしかしたら感受性を高める力があるかもしれない。
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