パコと魔法の絵本のレビュー・感想・評価
全66件中、41~60件目を表示
感動
日本映画の壁を越えてしまった傑作
中島監督は期待を裏切らない監督だと思う。
CGを使った独特な世界観は、違和感を感じさせず
完璧な中島ワールドを作ってしまった。
原作を超えた名作といってもいいと思う。
笑えるのに、泣かせる。
本当にいい作品です。
正に飛び出す絵本ですね
絵本みたい!
【笑】と【泣】のギャップにノックアウト
公開時のキャッチコピー【子供が大人に読んであげたい物語】
いや~ 泣いちゃった~ 久々に泣いた~
またしても中島監督にヤラレタ~
『下妻物語』でもそうだったけど
さんざん笑わせといて最後で泣かせてくれる
いつもこの【ギャップ】に見事ヤラレる
もう後半は所々で3回くらい涙腺を刺激されて
ポロポロ泣いた~
正直 鑑賞前と冒頭あたりは
目が眩む様な【色彩とギャグ】が全開なもんで
コッチも軽~い気持ちで観てたんす
【舞子は~ん】的な(阿部サダヲ的な)ノリが最後まで続くのかという
勝手な先入観だったんす
だから なおさら泣けたんだな~
『下妻物語』も同じ構成で
ラストの深キョンの【土屋アンナ以上】のタンカ切り場面で号泣
あのシーンがあるだけで傑作だと言い切れる程の名シーン
前半で油断させといて後半で泣かせるニクイ展開
『下妻』も『松子』も『パコ』も
観終わったらキャスト全員を大好きになってしまう様な
まさに【パコと魔法の映画】です
チグハグナ面白さ♪
中島哲也監督との三度目の遭遇
偶然にもこの監督の作品は三本とも見ている。
しかも三本とも、劇場公開から少し、
日を置いてから鑑賞。
中島監督の作品の中では、
フカキョンと福田麻由子ちゃんが出ていた
「下妻物語」が一番良かったと思う。
それでは、この作品は。。
この監督にとってはごく普通だが、
日本の映画作品では珍しい、ファンタジー映画。
パコを演じたアヤカちゃんは可愛いし、
土屋アンナの看護婦も決まってた。
相変わらず 阿部サダヲの演技は絶品だし、
妻夫木クンの情けない役も笑えた。
そして、私がもっとも感心したのは、
加瀬クンの奥さん役をしたドS女。
観ている時は
最後まで誰がやっていたのかわからなかった、
が、エンドロールで彼女の名前を観つけて
えらく納得してしまった。
切れ味鋭いS女なら松雪さんだが、
肉感溢れる迫力あるドS女なら、小池栄子だ。
さて、肝心の作品の方は、
役所演じる大貫老人が、何故
パコにだけ優しい気持ちになったのか、
その必然性が飲み込めず、
最後まで合点がいかなかった。
と、言う事で、スコアの評価になってしまいました。
絵に描いたような笑って泣ける作品。
中島哲也の作品なら入場料2000円でも構わない!
でも観たのは懸賞の試写会でしたが…。
絵に描いたような笑って泣ける感動作品。
ただ難を言えば1時間45分は短すぎる。
もうちょっと感情移入する時間が欲しい。
唐突に心情が動く。
大貫がパコに心を奪われるシーンもあと3つくらいのエピソードがないと…ちょっと…観ているこっちは動かない、動けない。
子供に観せたいという欲求で
子供の集中できる時間で仕上げたい編集というのが
ありありとわかりました。
「嫌われ松子〜」で丁寧に心情を描いてた割に唐突すぎる心を通わせているのが…あまりにもテンポがよすぎた。
実写と3Dを融合させる挑戦的作品…。
中島哲也は毎回、映画的既成概念に挑んでますが…
今回はそんなに目新しさは感じなかったけど
毎回、観客のハードルの超えてるだけでも素晴らしい。
それにしても…アヤカ・ウィルソン。。。
怖いくらい美少女の笑顔というのを初めて観た気がします。
のせられた
策士策に溺れる
おもしろい!
ひとり映画遊園地気分。
こんなにポップで、クドい世界観を作り出せるのは
この監督くらいでしょうね^^;
たったひとりで○ィズニー映画を創り上げてしまった様な
天才的な映像がスクリーンいっぱいに広がります!圧巻♪
前作、前々作もそうだったので、映像に対する監督らしさは
存分に発揮されている作品だと思います。
ただ個人的には今回のお話、原作が舞台劇ということで、
やっぱり映画になっても舞台劇の要素が強かった~。
それが悪いわけじゃないんだけど、好き好きが分かれるかな。
全体的にとてもいい話です。絵本になるくらいだから単純で、
主人公のパコがその話の中にすんなりと入っていける面白さ。
主演?のガマ王子をはじめ、豪華キャストがそろい踏みで、
しかも特殊メイクで誰だか分からない(ほどではないけど^^;)
くらいに楽しい(コワい)映像に仕上がっているし、
冒頭~中盤のちょっと眠気をもよおすダラダラ感が、メインの
劇に入るとパワーアップし、ものすごいスピード感に早変わり。
良くも悪くも、ホントにこの監督の作る世界はスゴイわ(爆)
役所広司は相変わらずの巧さで大貫を演じているんだけど、
クソジジイ。というほどのひねくれ感は私にはなかったかな^^;
どちらかといえば、一代で業を築いた真面目な爺さんならではの
世直し術というか(爆)ロクデナシたちを一喝している感じ。
そんなロクデナシたちを観てきた爺さんが、純粋に生きている
女の子を目の前にして、へりくだって奮闘する!みたいな。。
その他の面々も実はいろんなものを抱えていて、かなり良心的。
おっかない土屋アンナ(彼女はこういう役しか回ってこないのか)
にしても、実は初恋を引きずる可愛い~女の子だったりして。
いやしかし~。
どんな名優を持ってしても越えられないブッとび感はこのヒト、
阿部サダヲにすべて委ねられている~という感じ^^;
彼の出番になると、全部がサラーっとさらわれていく感じ。
トンでもキャラ度はダントツ☆で、監督の世界観にも通じる。
端役でもない劇中においても(むりやり役を作って)大活躍!?
ナンなんだこいつ~?感を出せるのは彼以外にいなそうです。
ドタバタ感満載で楽しい作品ですが、個人的には前作の方が
好きでしたねぇ。こちらはファミリーで観て楽しい作品かな。
(私の場合、ゲロゲ~ロ♪じゃなくてゲロゲロリ(軍曹)なのだわ)
不覚にも。
パコと魔法の絵本
因業なじじいが無垢な少女と出会って生まれ変わる。要約すればそれだけのお話。スクルージのバリエーション。タイトルからして「パコと魔法の絵本」だし、「おくりびと」ならまだしも、忙しい大人を引き寄せる要素は皆無だ。実に残念だ。素晴らしい作品なのに。大人は観に行かないだろうな。でも、ポニョかわいいとか言ってる場合じゃないんだよ。断然パコなのだよ。
優しさなのか弱さなのか、どこか壊れた入院患者達。啖呵を切るのはスタイル抜群の看護婦さん。号泣するのは強面の男達。タフでなければジェントルにもなれぬという意見もあるが本当に優しいことが一番強い、というメッセージは傾聴に値する。
アメコミ風デザインのキャラをコスチュームプレイする役者達の、一見誰とは分からぬメイクとオーバーアクトがキッチュな背景とも良く調和している。それぞれのキャラが明確で、どの役者も思いっきり役を楽しんでいてとても楽しいし魅力的だ。クライマックスは実写とCGアニメをハイテンポなカットバックでつなぐという手間のかかる仕事振りで見せ場は最高に盛り上がり、パコを中心にした高揚感が安らぎと希望に満ちたエンディングへと美しく豊かな実を結ぶ。
派手派手しく洋風にお洒落っぽい作りだが、尻がむず痒くなるような恥ずかしさとは無縁の堂々たるファンタジー振り。日本でもこんな高水準の作品が出来ちゃったんだなぁ。ディズニーにもティム・バートンにも遜色ないどころか凌駕する勢いに胸をうたれる。下妻、松子、パコと観たことのない世界を拓き続ける中島哲也!凄い!。チャレンジングなクリーエーター魂が炸裂した本年屈指の傑作なのである。ゲロゲーロ!
大人が泣けるおとぎ話
「下妻物語」「嫌われ松子の一生」の中島哲也 監督、最新作。最初に言っておきますが、ムッチャクチャ面白かったですわ!
映画館に入った瞬間、座席を埋める子供の多さに、一瞬ひるんでしまいました。『え?コレってお子様向け映画?CMとかだけ見てたら、そんなイメージ抱いちゃうのかな~(ウチの娘も『これ、見たい!』とか言ってたし)。大丈夫か~?この映画!』と、少々不安を抱えつつの観賞となったのですが、いざ上映が始まると、そんな不安はどこかへフッ飛んでしまいました。映画前半、『これでもか!』と言わんばかりに繰り出される、とってもダークな“摩訶不思議、阿鼻叫喚・暴走中島ワールド(^^;”に、『こんな映像、子供は恐がるんちゃうの?』と思いつつも、ぐいぐい引き込まれ(あ、意外とお子様たちは大人しかったです)、後半からは子供も大人も楽しめる、“超原色フルCGキャラクターショー”に狂喜乱舞!そう、まるでおもちゃ箱をひっくり返したような、1時間45分でした。でも、ただただ楽しいばかりなく、ストーリーもキチンと練られていて、大人の吾輩が観ていても何度か“ホロリ”と…いや下手すると“号泣”しかねないほど、愛と優しさに満ち溢れた素晴らしい、“大人向けのおとぎ話”でした。
役所広司、妻夫木 聡、土屋アンナ、阿部サダヲ、加瀬 亮、小池栄子、劇団ひとり、山内圭哉、國村 隼、上川隆也…主要キャスト陣の奇抜なメークと、彼等がCGキャラとして描かれた後半の“絵本芝居”のシーンは、もお絶対必見です!役所さんは貫禄でしたが、吾輩的には「魅せられて」を絶唱する國村さんと、ヒース・レジャーが演じた“ジョーカー”を彷彿させる(チョット、褒めすぎ??)、妻夫木クンの“ザリガニ魔人”の怪演が、大ヒットでございました。あと、アヤカちゃんは、凄いですね~。上手いし、カワイイし(←変な意味じゃなく!)…ホントに“天才子役”誕生ですね!
しかし今年は“ポニョ”だの“パコ”だのと、カタカナ名前が流行ってますね。この方が子供にはウケがイイのかな?何となく、大人が聞いてても楽しい響きですしね。でも、ホントにこの映画を観るために、あんなにたくさんの子供たちが来ているとは、想像いたしませんでした。いやあ、CMの力は凄い!
『子供が大人に、読んであげたい物語』←いいキャッチですね。意外にも(!)親子で楽しめます。是非映画館でご覧になってください。あ、決して“実写版・ケロロ軍曹”ではございません(^^;!
命きらめく!
日本映画の未来は明るい!
しばらくぶりに見た日本映画がこれ。ひょんなことから子供たちのいうなりに映画館に行き、全く期待しないで見たのですが、これが大当たり。今年見た全ての映画の中で最も泣かされました。
内容はファンタジック・コメディ(?)。最初はこんなにたくさんの配役イラネーと思っていました。しかし、徐々にそれぞれのキャラが絡みだして、個性的な俳優陣がそれぞれ素晴らしい演技を見せてくれ、最終的に観客に感動と涙をもたらしてくれます。特に役所浩司と土屋アンナの立ち回りシーンで号泣してしまいました。とっても素晴らしい演技です。ちなみに涙の止め方は映画の中で教えてくれるので安心してください。
あらすじは「傲慢なクソじじいがとある病院で、絵本を抱えた少女に出会う。その少女には実は秘密があって・・・。」というところでアイデアとストーリーはそんなに新しいものではない(レモニー・スニケット+パンズ・ラビリンス+落下の王国)のですが、日本の十八番のアニメ演出(といってもCGアニメ)がうまい具合に絡んで、世界に「これが日本の映画だぜ!」と胸を張って言える出来だと思います。(でも、ぎらぎらした映像は、私は気になりませんが、スピードレーサーが苦手だったヒトはちょっとつらいかも)
「落下の王国」と同じで、監督はアヤカ・ウィルソンというとても魅力的な少女を起用することができて、そういう意味でも、奇跡の映画の部類に入ると思います。家族4人で映画見てポップコーン入れて1万円近い出費でしたが、この映画はその価値あると思います。子供たちも「いっぱい泣いたよ!」とうれしそうでした。おすすめです!
すごいと思う
全66件中、41~60件目を表示