容疑者Xの献身のレビュー・感想・評価
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何度見ても泣いてしまう
東野圭吾原作で映画化ドラマ化された作品は数あれど、これがNo.1なんじゃないでしょうか?ラストはわかっているのに何度見ても泣いてしまいます。
松雪泰子さんも素晴らしいですが、堤真一さんはやっぱりすごい!!SPではあんなにイケメンなのにここでは負のオーラ満開。
ラストでやられました!
元々東野圭吾が好きで他の本は読んでいましたが
ガリレオは何故か手が伸びず未読でした。
丁度地上波でやっていたので、正直あまり期待せずに見てみましたが、
話の展開と、何より堤さんの演技にやられました!
人生に疲れきっている表情とラストの号泣するシーンは忘れられません。
柴咲コウのモデル演技も露出が少かったので気になりませんでした。
ただ、ドラマ→映画になったからか
冒頭の実験や雪山など大掛かりなシーンがちょっと…。
『お金掛けてますよ!ドラマじゃないですよ、映画ですよ!』って感じが
気になりました。
でも全体的にはとても見応えがある映画でした!
原作読んでみようと思います!
福山さんかっこよすぎ!
原作を読んでいても、とっても楽しめる内容だった。
話のテンポもよくて、気がつくとどんどんのめりこんでしまう。
TVの延長のような気もするが、福山さんがドアップで見れることが何よりもGood!だった。
堤さんと松雪泰子がよかった。
正直、TVとは別物という感じがしました。
TVシリーズは全てみていますが、TVシリーズのキャラクタはほとんど添え物で、
犯人側にたっての映画で、堤さんと松雪さんがとてもよかった。
フラガールの時には正直松雪さんはそんなに演技がうまいとは思えなかったが
今回はよかったし、やっぱり堤さんがうまい。主役の福山と柴崎がよい意味でも悪い意味でもかすんでしまった。
しばらく街並みを眺めて考えました・・・
東野圭吾原作のテレビドラマ「ガリレオ」は、そのキャストの豪華さで話題を呼んだ。
福山雅治と柴咲コウという生活臭を感じさせないコンビが、月9の枠で華やかに舞っていた。
その延長上にある今作にも、テレビ規格そのままなステレオタイプとエンターテイメント性を、半ば求めてみた。
しかし、大きな誤算だった。
あの物理学者の湯川という主人公、何とここでは華麗な推理力と鋭い洞察力、鍛え抜かれた計算力という「お決まりごと」を、一先ず、そっちに置いていたからだ。
規則正しさが崩れたら、その事後処理を如何にするか?・・・それがこの映画の背景だ。
この物語のキーマンである石神という天才数学者、陽の当たらない陰湿な雰囲気の彼に起きた悲劇は、やがて思わぬ方向に進んでいく。
人間の奥に眠るいくつかの感情、それらが登場人物たちを左右していく。
やがて各々に重く圧し掛かるのだ。
石神の隣の部屋に弁当屋の女主人とその娘が住んでいる。
そこへ別れた元夫が突如現れ、娘に暴力を奮いだす。
やがて、二人は元夫をやむなく殺してしまう。
騒々しい物音に気づき駈けつけた石神は、二人の事件隠ぺいの為に数学者としての才気を活かし完全犯罪を思惑する。
一見冷静で完璧なはずな計画も、湯川の推理の下で次第に解き明かされていくのだが・・・という流れだ。
主人公は当然ガリレオ・シリーズでの福山雅治ではあるが、むしろこの劇場版に至っては石神役の堤真一であると言える。
かつて湯川と同じ帝都大学に在籍した天才数学者が、どこかで人生を踏み外し息を潜めるかのような毎日を送っている。
草むらでひっそりと生息する動物や微生物のように思えてならなかった。
スタイリッシュで若々しく背筋の伸びた湯川に対して、猫背とハの字に歪んだ眉の石神、その冴えない風体を堤は自然に演じ切っている。
ハイライトシーン、二人が警察の取り調べ室にて相対するカットが、ものすごく印象的だった。
そういえば勝ち組負け組なる言葉もあり、何となくそんな図式に見えてならなかった。
そんな石神にも、湯川に負けない部分がいくつかあった。
数学への愛着、登山(これは劇中のみ、原作にはないものらしい・・・)そして湯川には到底解明できない(ことになっている)「ある難問」である。
なぜ故に石神は完全犯罪を企んでまでこの親子を守ろうとしたのか?
そもそも、隣人という立場上からして無関係だったにもかかわらず、石神をそこまで駆り立てた本当の理由・・・そこが最大な見せ場だ。
きっと男女関係なんかではない!(当初はそう思ったが)
もっと人間らしさの奥深い場所にそれは眠っている。
眠ってはいるが、ちゃんと起きている・・・いや、目を覚まさせてくれるほど尊いものだ。
その例えを劇中では「難しい微積の問題じゃなく、単なる関数の引っかけ問題」というような言い方で表していた。
あるいは「隣り同士が同じ色に染まってはいけない・・・」と半ば諦めた感じに。
日陰の動物にだって時折陽が射す。
それを本当は捉えて離したくないのだろうか?
草食動物でもたまには肉を平らげてみたいものなのか?
そうではないのだろう・・・自然の摂理だ。
いつもの場所で規則正しく、そして明日をひたすら待つ・・・本当はこれが一番難しいのだ。
だからこそ尊いのだと思う、日々が無事に済むというのは。
石神の様々な仕掛けに対し湯川は次々と仮説を立てて刑事の薫に話すのだが、どうもテレビ番組でのあのガリレオらしさとは違って見えた。
おかしいな?解せない思いで劇場を後にしつつ、改めて考えた。
ドラマシリーズでは、大概このような流れだったかと・・・
『推理、仮定仮説、そして実験による立証』
ところが、この事件は仮説の段階で結局止まっているのだ。
実験など出来る由もない。
仮にしたとしても誰も幸せになれない虚しさ・・・それを一番知っていたのは湯川本人だ。
最後に見せる石神の「慟哭」シーンは、湯川にとっての「慟哭」でもあったのだろう。
湯川が望んだ本当の解決を得られなかった。
唯一の未解決事件なのかもしれない・・・そんな彼の「慟哭」にも気づいてしまった。
幸せを求めたり、希望を見出したり、それらを当り前に描くのが人の常だ。
そして、僕らはひたすら一途に生きている。
ただ単に、そう思える日々が愛おしくないか?
おもしろい!
TVドラマは1話も見ていません。原作は読みました。
映画、面白かったです!
原作を読んでいて、「そ、そういうことかぁぁ!」と思わず唸ってしまったほどのトリックと献身。原作のままではないですが、見事に表現されていたと思います。
残念ながらドラマ版を見たことがないので、そちらとの比較はできませんが、映画は原作を読んで受けた印象に近いものでした。登山のシーンは若干ポカーンとしましたが…。必要だったのかなぁ。。。
キャストも良かったと思います。堤真一さん演じる石神も、見事に陰湿で暗い男になっていました。(観る前はかっこよすぎるのでは?と思ってた)松雪泰子さんもすごくキレイ。
原作好きな人には物足りない部分もあると思いますが、「そもそも原作を100%完璧に再現するのはムリがある」という前提で観ると十分楽しめると思います。
予想に反して面白かった・・・
ドラマは飛び飛びでしか観ていませんが、鑑賞券をいただき観てきました。堤真一がいい・・・『クライマーズ・ハイ』よりも格段にいい演技をしています。今回も冬山の登山シーンがありますが、彼はこの一年間で何回、山登りをしたのでしょうか?興味深いところです。
このところ、ドラマの映画化がブームですが、そもそも映画から決別し、独自の発展を遂げてきたテレビ界が原点回帰・・・とういうか、減収減益を補う為に、テレビ映画を乱発している点がいささか気がかりなところではあります。映画界もオリジナルな独自の映画の世界、例えば『おくりびと』のような良作を作り出していただきたいものです。
とりあえず、本作の出来は二重マル◎!!テレビで観ていない方も十分に楽しめます。
原作よりおもしろかった
ストーリーの基本路線は、原作と同じなのだけど映画のほうが好き。愛があるから。原作には登場しない湯川の存在を考えたときに、愛を語る役にしか意味がなかったのだろう。それによって、冴えない数学バカの男の物語ではなくなった。
もちろん、堤真一の好演もあるけれど。生きていたけれど生きていなかった、花岡親子によって「生きる」ことができた孤独な中年男性を切々と堤真一が演じている。
それなのになんで最後に湯川と柴咲コウがあんな薄っぺらな「愛」について解説をするかな。蛇足という言葉がぴったりのセリフとカットじゃない、これって脚本家の案なんだろうか。最後の最後でがっかりしたよ。
でも、これはほんのワンカット。映画のおもしろさには影響していないよ。
月9用のムダな脚色が今回はなくシリアスな雰囲気の作品でこれこそ「ガリレオ」本来の姿だと思う
観る前はどうせドラマの延長線上で変ににぎやかな作品になってしまっている駄作だと思っていたし、何より「大奥」「HERO」「西遊記」「アンフェア」などことごとくドラマの映画化作品を失敗に導いてきた逆ヒットメーカーのフジテレビ系ドラマということで不安がいっぱいだった(@_@)
しかしそんな不安はすぐに吹っ飛ぶことになる(>_<)テレビドラマ版は何だか色々と脚色されてエンターテイメント色の強いものとなっているんだけど、この作品は実にシリアスで全体的に緊張感の漂うものとなっていて確かにドラマシリーズを観ていれば楽しめる部分は増えるが明らかに差別化をはかった作品だと言えるだろう(>_<)
だからこの作品は「ガリレオ」というタイトルが付いていない。あくまで東野圭吾のひとつの作品として作られているからだ(._.)
そのため渡辺いっけいや品川裕などコミカル要素のキャラクターは登場するもののゲストキャラクターなみに出演シーンが抑えられている(>_<)
普段は感情に流されない湯川がかつての友人の石神を調べる過程で色々とわかってきてしまうあまりにも悲しい事実に困惑する姿がすごくよく描かれていて、不器用な男同士の少し普通とは違った友情のかたちがなんとも言えないいい気持ち悪さを出している(O_O)
あんなにカッコいい物理学者なんて、居ないって。
フジテレビで放映され、大ヒットした『ガリレオ』の映画化。って言うより、東野圭吾の探偵ガリレオシリーズの中の長編『容疑者Xの献身』の映画化と言った方が正しいんでしょうかね?
テレビの際も(元々原作には居なかった”内海薫”とか、”城ノ内桜子”とかの女性登場人物を除いては)、基本的に大体原作に沿った形での映像化でしたが、映画の場合にも、その方針は踏襲されています。まぁ、本であったなら、湯川・草薙の男と男のコンビでも良いかもしれませんが、映像になるとしたら、やっぱり花があったほうが見栄えはするわけで、その意味では、湯川・内海と言う組合せになったのは、間違いでは無かったと思います。(同じような手法は、『チーム・バチスタの栄光』でも取られています。)最終的に内海は、原作にも登場してきていますしね。
原作者の東野圭吾によれば、湯川学は佐野史郎をイメージして書かれていたわけですが、テレビそしてこの映画の影響で、圧倒的に福山雅治と言う印象が、一般には刷り込まれてしまったのでは無いでしょうか? テレビ化する際に湯川役を佐野史郎にしなかった理由は不明ですが、一部の人間には、彼には1992年 TBSドラマ『ずっとあなたが好きだった』の桂田冬彦のイメージも無い訳ではないので、良かったのかもしれませんが。
映画の中では、あまり出演シーンは多くなかったですが、私に演技力を感じさせたのは、意外にもダンカンです。非常に少ない出演シーンにも係らず、芸達者だなぁと感心してしまいました。
あとは、言うに及ばず、松雪泰子ですかね。やっぱり彼女の演技は、一流だと思います。陰のある雰囲気とか、表情は見せますね。
柴咲コウは、テレビドラマ等多数出演していますが、微妙な感情表現を伴う演技は苦手と見ました。これまでの出演作品でも、微妙な感情表現を必要とする役柄が少ないのも、その傍証かと思います。
時間的制約や、物語の盛り上げ方などにより、完全に原作に忠実と言うわけでは有りませんが、それなりに原作にそっているので、原作を読んでいる人も、そうでない人も、楽しめると思います。
アリバイ
天才物理学者の探偵vs天才数学者の犯人という高次元の頭脳戦が面白かった。なんかデスノートみたい。Lも夜神月を最初に疑った理由として「逆にアリバイがありすぎる」「逆に目立った行動をしてなさすぎ」みたいな感じだったので、湯川の推理と重なる所があったと思う。天才探偵相手だとアリバイありすぎるのも考えようだね。今後僕が事件に巻き込まれたらアリバイあっても言うのやめとこうかな。もはやアリバイある方が怪しいみたいになってるもん。「アリバイあります」=「私が犯人です」ってレベルまで行っちゃった感あるよね(ない)
殉愛
ほんとはイケメンなのに、ブサイクに見せる堤真一。なりきりぶりがすごい。全身全霊で愛する人を守り、そのために手を汚した。献身。泣ける。主役の福山雅治が主役に見えない、堤真一劇場であった。
フジテレビの放送を視聴。
東野圭吾ということで
観てみることにした。
冒頭に犯行の始終が描かれ、犯人が分かっているという、刑事コロンボのパターンか?と思ったが、単純にそういうことでもなく、良かった。石神の心境には共感を覚えることがあり、引き込まれた。最後の堤真一演じる号泣のシーンには、非常に感動した。
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