「誰も救われない」容疑者Xの献身 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
誰も救われない
東野圭吾の直木賞受賞作。
読みましたが「白夜行」と並ぶ悲劇のシリアス系作品。
湯川ガリレオ(福山雅治)の大学時代の友人、
石神(堤真一)が殺人事件に関わってると知り、
殺人事件に関わって行く。
湯川は石神を助ける事が真の目的だったのだろうか?
真実を暴く事で誰も幸せにならない。
石神も石神が命を懸けて守ろうとした隣室に住み元夫を
殺めてしまう花岡靖子(松雪泰子)も、
誰一人幸せにならないのだ。
容疑者X(石神)は自分犠牲的な愛を成就する事を邪魔され、
花岡靖子はどんなに苦しくても、石神の犠牲に応えるため
沈黙を守るべきだった。
ある意味で警察で罪を告白するよりももっと辛く苦しい事だと思う。
であるので湯川は石神の親友なんかではない。
石神を助けるつもり?
嫌、違う。
湯川は常に「事件に隠されたトリックを暴く」
難問を解く科学者の性(サガ)
それを優先しているだけ。
湯川ガリレオが余計な推理で真相を暴いたりしなければ、
石神は少なくとも心の平安を得られた筈だ。
映画は緊張感が最後まで持続して見応えありました。
冒頭の船の爆破シーン。
アレはなんの関係もなかったですね。
湯川が実験したトリックも石神事件とはなんの関係もなかった。
ただ石神がホームレスを替え玉死体にしたことだけは、
許し難い。
石神の精神の欠陥を感じさせた。
それだけ石神は病んだ男だったのかも知れない。
仰る通り!
彼が「浮浪者を替え玉にした」ことこそ、この作品の是非につながるような気がします。
ここに数学嫌いな私の感性が怪しく光ります。
代用、代数、置き換え…
つまり「モノ」
数学者の考えそうなことでもあり、本質でもあります。
ミステリー要素は十二分。
しかしその「モノ」は、単にミステリーに置き換えていいの?
そこに「余り」があるのを見逃していませんか? と言いたくなります。
コメントありがとうございます😊
電気コードの端と端を母と娘で引っ張ったんでしたね。
そうか❗️死体を隠せば良かった、
その通りです。定職にも就いてなさそうなので、誰も探さないですね。小説にならなくてもその知恵を授けて欲しかったです。福山さんのインタビュー思い出しました。三浦春馬さんについて聞かれたのですが、褒めず、何か福山の人となりがわかる事言いました。
言うのもなぁと思った次第🦁
福山雅治さん、好きになれないです。TV版特別編で、若い頃を三浦春馬さんが演じたのご覧になられましたか。福山さんの特徴を掴んでソックリな演技❗️後の福山雅治さん、インタビューで三浦春馬さんの頑張りようを全く触れず褒めもせず、イヤな奴の印象。嫌いになりました。事務所の先輩後輩なのに。🦁
ホームレスさえ露見しなかったら、とは思いますが、おっしゃるように人にはわからないけれど、自分は知っているから、煉獄地獄❓バレるの仕方なかった気がします💦
ラストの堤真一さんの慟哭❗️これだけでも必見ですね。松雪泰子さんも良かった、同じく幸せになって欲しかったです。堤真一さん、髪の毛抜いて老けた感じ出されたとか。役者さん凄いです。
こんにちは♪
共感ありがとうございます😊
そうなんですよ。福山はイケスカナイ❣️しかし、ホームレスの男性を襲ったのは許しがたく認めるから罪が生じ、そこから紐解くように間詰め合わせて行くと真実が露見せざるを得なくなり、アウト❣️
元夫が押しかけて来て暴力を振るうからやむを得ず、で正当防衛にできなかったのかな?母松雪泰子ではなく娘でしょ?そこに賢い頭を使って欲しかったと悔やみます