劇場公開日 2008年10月4日

「天才数学者の計算ミス」容疑者Xの献身 にゃろめさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5天才数学者の計算ミス

2022年10月10日
PCから投稿

湯川(福山)ではなく、石神(堤)を主役に据えたのが最大の勝因。
面白かった。

もちろんドラマシリーズのみどころ、天才湯川教授の謎解き部分も
ちゃんと見ごたえありますし、脇役陣もちゃんと存在感ありますし。

この映画を見る前は、湯川VS石神の天才頭脳戦になるのかなと
勝手に想像しており、そうだったらいやだなと思ってました。
ところが、湯川はあくまで味付け。
そして、天才数学者が計算できなかったのが、
ただの平凡な隣に住む未亡人の感情。
というのがまたいいじゃないですか。
そこまでは全て計算通り。
最後の最後で、「一緒に・・・」という
一番聞きたかった言葉を、
一番聞きたくなかった場面で、
一番聞きたくないタイミングで聞かされる。
おそらく石神が40数年で最も感情が表れた
であろうあの号泣。

蛇足ですが、
警察(柴咲コウ)が最初からずっと石神を疑ってたのが
いらなかったですね。

にゃろめ