「宮崎駿の騎行。」崖の上のポニョ ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
宮崎駿の騎行。
すでに観る前から、某サイトでは書き込みの嵐が!(爆)
ドエライ評論家筋の皆さんの間でも物議を醸している
本作のようですが…そこまで論争するような作品でも^^;
私は単純に駿先生のお子ちゃま全開加減が面白かった。
だってポニョ可愛いし~♪
あのテーマソングとて、暗記出来るほど聴いて歌って…
我が家に、ちょうど二尾のポニョがいるもんですから(爆)
「あぁ、この子らもそんな風に思ってたりして~♪」と
じーっと水槽を眺めてみたり…(餌を奮発してみるとか?
う~ん、でもハムは食当たりを起こしそうだなxxとか)
いろんな意味で楽しめたこの作品、欲をいえばもちっと、
金魚のポニョを見たかった!あのコシャクな態度も好き~^m^
さて本編。。
「人魚姫」と「ワルキューレ」をモチーフにしてるのは
明らかで(名前がブリュンヒルデよ)その感情のうねりが
高波となって押寄せてくる、躍動感に満ちた内容でした。
特に前半、一目で急に(爆)好きになった宗介のもとへ、
クジラ波?の上をものすごい速さで疾走してくるポニョ。
ここがいちばんのクライマックス!!だといえるくらい、
このシーンは素晴らしいです。「ワルキューレの騎行?」
にのって女の子がまさに、攻め込んで!?くる感じ^m^
私は心の中で「すっげー!」と叫んでいました。
これでしょう!?このスピード感が全てみたいなもの。
このシーンを観るだけでも、価値のある作品です。
魔法の力で人間化した後も、ポニョと宗介の間には、
温かな兄弟愛が流れ、行方不明になった母親のリサを
探しながらポンポン船に乗って(これ!懐かしすぎる~)
流れていく道中もなんだかほのぼの。。
ストーリーがどうもねぇ。という世論は分かるけど^^;
子供の世界感(監督含む)なんてワケ分からないもんです。
確かに説明不足なうえ、まとまりのない作品ですけど(爆)
宮崎駿からの祈りと願い。のようなものが感じられました。
子供は子供らしく生きて、親にはそれを見守って欲しい、
やはり心に愛が必要なんだよ。優しくあろうね。の戒めを
今回は神々しい天上からでなく、子どもの目線で描いた。
やっぱりお母さん大好き♪いなくなったら泣いちゃうよ~
というような、懐かしい切なさを味わえる作品でした。
この人の作品って、いつも子供がしっかりさんなのだけど、
こんなに世間を冷静視できる子供など、そうはいないぞ^^;
駿先生の憧れ?なのかな。
ただ…やっぱり気になったのは、声優陣と親子関係。
子供たちの声を選ぶのは上手いのに、大人になると何故?
(ゴメンねぇ、所のおじさん。市村正親風な顔なんだもん^^;)
父母と子供間の関係が薄いのはいつものことだけれど、
今回は母親を名前で呼ばせている。破天荒な山口智子には
似合っているけれど^^;宗介のキャラには合ってないですね。
彼自身の親子関係を反映しているようで、チト切なかった。
ぽぉ~にょ、ぽ~にょぽにょ、さかなのこぉ~♪
↑こんな歌詞が書けるお婆ちゃんになりたいなぁ…(^-^)
(幾つになっても親は親。子供は子供。ポニョはポニョさ。)