「タフガイ」潜水服は蝶の夢を見る いもりりさんの映画レビュー(感想・評価)
タフガイ
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この映画、主人公が動けないし喋れないし、表情も作れない。
だから、この映画は病気の苦しさや克服の過程を、
主人公を通してほとんど表現できないという根本的な制約がある。
しかし、その制約を払拭できたとは感じられなかった。
抽象的な表現は伝わってこないし、
半生を振り返る描写は、単に振り返っているだけ。
というより、
病気なんのそので妻を連絡役にして愛人にラブコールしたり、
死にたいと言った翌日にはもうそんなことは忘れて元気だし、
とにかくこの主人公、繊細さとは無縁というか心がタフ過ぎる印象で、
やっぱり出来る男は違うなあ、とは感じたものの、
共感できるかと言われると、難しい。
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