劇場公開日 2008年1月19日

「【トライアングル/年上の女性と年下の男性の恋愛①】」人のセックスを笑うな ワンコさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5【トライアングル/年上の女性と年下の男性の恋愛①】

2021年12月19日
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この作品公開前から、当然、永作博美さんのことは知っていたけれども、公開当時、「人のセックスを笑うな」を観た時に、ああ、永作さんに惚れちゃうなーと思った。

それ以降、「八日目の蝉」や、最近の「朝が来る」、NHKのドラマを観るたびに、ああ、永作さん惚れちゃうなーと思っている。

年上の女性を好きになることはある。

でも、なかなか付き合うまで行くことはないし、付き合っても、別れた後、引きずることはもっと少ないかもしれない。

僕には、年上の女性と付き合って、相当振り回された経験のある友人がいる。

人前で眼鏡をはずしちゃダメっ!......とか言われて、つまり、素顔はもっとイケメンだから、素顔を他の人に見せるなということだが、それを良い気になって自慢していたのは良いものの、その後、あっさり、別れ話を持ちかけられて、ずっーーーーと落ち込んでいた。

だから、こいつの惨状を見てから、年上の女性の、ある意味、奔放さというか、悪く言えば、年上のくせに責任感のない言動とか、僕にとってはあるあるだった。

でも、この作品を観て、僕の友人の気持ちにちょっと触れた気がした。

当時は、落ち込んでいて、口数も少なくなっていたことから、ちょうど、みるめが、校舎の屋上で一人座っている感じだったので、そっとしておいたつもりだったが、その時の気持ちを微に入り細を穿って聞いてはいなかったので、どこか新鮮な気持ちだった。

「人のセックスを笑うな」とは、どんなんであれ、知りもしないのに他人の恋愛をバカにしないようにということだ。

人のセックスなんて見ることなどほぼないからだ。

年上に翻弄されようとだ。

人を好きになるとは、そうしたことも含むからだ。

(以下ネタバレ)

この物語は、みるめを共通の点としたトライアングル3つで構成されている。

みるめの他に、

一つは、ゆりと、えんちゃん

もう一つは、ゆりと、ゆりの夫の猪熊さん、

最後は、えんちゃんと堂本

ゆりが、えんちゃんに言う、「触ってみなきゃ、分かんないじゃない」

ちょっと芸術家っぽい発言だけれども、恋愛だって同じだ。

そして、触って終わることもある。

みるめは、触られて、もっと深入りしそうになって、離れられてしまった。

鼻の穴が膨らんでいると指摘されたえんちゃんのように、触ろうとして触れないこともある。

思い切って、触ってみた方が良かったのか。

「人生には自分じゃどうしょうもないことがあるんだなって思い知らされてるだけ」とは、えんちゃんの言葉だ。

でも、触って傷つくことだってあるし、それを怖いと思う気持ちは、誰にだってあるだろう。

校舎の屋上のひとりぼっちのみるめ。

えんちゃんに鼻の穴が膨らんでいることを指摘した堂本の唇が、えんちゃんの唇に触れる。

堂本は、えんちゃんをよく見ていたのだ。

三つのトライアングルは、ほどけてしまった。

結果、残ったのは、一つの点と、二つの関係だけ......。

誰にでも、どこにでも起こりそうな青春ラブストーリーだ。

皆さんの評価は低いけど、僕は面白かった。

みんな、いっぱい恋愛しようよ。

ワンコ