JUNO ジュノのレビュー・感想・評価
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変わった女の子と変わった家族
【ストーリー】
16歳の女子高生ジュノは、パンクロックとB級スピラッター映画をこよなく愛す、大人顔負けの毒舌とsarchasmの申し子。
ある日、馴染みのコンビニで馴染みの店員に囃し立てられながら3本の検査薬を使い切った末、ついに直視せざるをえなくなった「妊娠」というキッツイ現実に一瞬怯んだものの、持ち前の打たれ強さをフルに発揮して、生まれてくる赤ちゃんのために完璧な両親を見つけるべく即座に行動開始する。
ジュノが新聞広告の養子縁組希望者欄で見つけたローリング夫妻は、ベビールーム有の大豪邸に住む裕福な美男美女、と文句なしのお相手。一安心を通り越して大喜びのジュノだったけれど、予定日が近くなるにつれて夫妻の様子に異変が。有名なCMソングも手がけた商業作曲家の夫は、実は今でもカート・コバーンのようなロック歌手になることを夢見ている少年メンタル。妻は、どうしても子供が欲しいあまり夫の希望を完全シカトで「完璧な父親」を押し付ける、完璧主義のいっぱいいっぱいレディだった。
果たして養子縁組は無事成立するのか?
ポップな音楽とシリアスになり過ぎない演出で、運命の10ヶ月間を軽快に描く。
ジュノ、ほんと変わってる!笑
妊娠が発覚して、交際相手(ジュノは付き合ってなくて親友だと思ってた)のポーリーに報告するときも、朝一番にポーリーの家の前にでっかい肘掛け椅子を持って行って、わざわざパイプを吸うという演出を交えながら「おはよう!妊娠したよ!」。
ジュノがそんななら両親もまた変わってて、妊娠の報告を受けてもしばらくの間言葉を失っただけで、「養子に出す、もう相手も見つけてある」とジュノに言われても、その後ポーリーに会ったときも、特に怒らない。ってかこれって別に変わってない?予想外の妊娠が発覚したら咄嗟に「やべえ親に怒られる」って考えそうだけど、これってすごい日本的なのかな。国じゃなくて単に家庭環境?
男の子の親だったら「相手の女の子の人生を無責任に台無しにして!」とかそういう発想かな。でも双方が学校なり家庭なりで性教育を受けていて、さらに合意の上であればもう完全に2人の自己責任になるわけで、そうなった場合、怒る親は何に対して怒っているんだろう。窃盗で補導されたとかカンニングで退学になったとかそういうのは怒られて然るべき事件だけど、そもそも「予期せぬ妊娠」って怒られるべきもの?あるいは「怒ったところでどうにかなる問題でもないから怒らなくていい」っていう問題でもない、のか。
ジュノとポーリーは妊娠中も相変わらず学校で会ってるし(ポーリーのママはジュノのことが嫌いだから快くは思ってない)、出産後もポーリーがすぐ病院に駆けつけて、ベッドに横たわるジュノを抱きしめる。しかもそれまで付き添ってたパパは「後はよろしく」って感じで無言でポーリーの肩を叩いて去る。このへん、映画とはいえ「え、こんなもん?」っていう不思議な感覚だった。
たぶんそれには同じく未成年の妊娠と出産をテーマにした邦画「コドモのコドモ」を観た影響がある。今回の「ジュノ」が、日本で同じ年に公開されたのは何か縁があるのか?オマージュか?と思ったけどそれは特に関係なかった。
「コドモのコドモ」では、小学生が妊娠する。が、あまりに予想外すぎて中絶ができなくなる頃まで大人は誰も信じてくれない。発覚後、女の子側の家族はやっぱりここでも怒るんではなくて、驚いたあとに受け入れるんだけど、小さい村だってのもあって男の子側の家族が逃げるように引っ越してしまう。こういうところに「未成年の妊娠=恥ずべきこと」っていう感覚が残っていることを表しているような気がした。うーん、果たしてそうなのかなぁ。わかんなくなってきた。
アメリカでは「自己責任」っていう思想が日本より強く根付いているからなのかな。ジュノの両親は、高校生の娘を「自分たちの子供」っていうなんとなく所有感を帯びた存在としてじゃなくて、一人の自立した人間として捉えているように見えた。その上で、今回の妊娠から出産までの過程(及びその後の人生)でジュノが傷付いたり苦しんだり、あるいは喜びや愛を感じたりするという一連の流れを全部まとめて本人に引き受けさせる。責任を持たせる。そして自分たちは親として彼女の意思を尊重し、意見の相違もあるけれども基本的には全力で支える。
「親には親の人生があって100%子供のために生きるわけじゃない。それでいいじゃないの」っていう欧米の考え方は、素直にいいなぁと思う。日本は「母親」に多くを求めすぎ。今まで完璧に生きてきたわけじゃないし完璧になろうと思ったこともないのに子供産んだ瞬間完璧になれるわけないじゃん。逆に産まれる前以上にいっぱいいっぱいになって自分の理想論とか粉々になって言われなくても既に苦しんでますから。家族でもない外部から事情も知らず理想論を押し付けてくる人たち多いけどあなた方はどれだけ素晴らしい生き方をされてきたんですか?自分の人生にどんだけ自信あるんですか?って感じ。ゼエゼエ。
もし将来自分の息子が...っていうのは今考えても実際にそうなってもきっとわかんないから考えるのはやめた(笑)でもこの映画でジュノのパパとママが相当なグッジョブだったことは覚えておこうと思う。
カッコ可愛い16歳
観たのは小学生以来?
親と一緒に観ちゃって気まずかったなぁ…
ジュノの家族が大好き!
あんな強烈な個性が欲しいな〜
それと養子先の男との関係にとてもハラハラしてそっち系の映画が観たくなった笑
主人公の破天荒なキャラクターが重いストーリーをコメディカルに吹っ飛...
主人公の破天荒なキャラクターが重いストーリーをコメディカルに吹っ飛ばしてる感じ。スカッとする、でもとってもハートフル。観終わったあと心が温まるし、いろんな物事の捉え方があっていいんだと感じた。
キャストの演技力が素晴らしい!音楽もキュート
ジュノの一年
なんだか考えられないようなことばかりなのに、なぜか見終わった後はハッピーになれる、不思議な映画でした。
まず相手の男の子は頼りなさすぎ。責任はあなたにもあるのよ。と言いたくなるのですが、彼は彼で傷ついていて、ジュノはそれについて謝ったりする。
お父さんはお父さんで軽い。娘のことなんだからもうちょっと考えなくていいの?そして、夫婦の旦那は勝手すぎ。もうちょっと早くに言いましょうよ。ジュノのお腹見てください。
と、特に男性陣が私からすると、というか日本からすると?なのでしょうか?ありえない人たちばかりです。
けれど、それに対して責めることもせず、ただ前を向いて進み続けるジュノ。その姿は強くて美しく、変な女の子だけど、とても愛おしくなります。
彼女や、子供を育てる奥さんのこれからに期待できるような終わり方で、すごく幸せな気分になれました。
軽率な行動だが、ハッピーな結末
成り行きで妊娠した女子高生が、養子縁組・出産というイベントを通じて、恋人関係・夫婦関係について考えるお話。
主人公の女子高生を一貫して追いかけて描いているため、物語の展開が理解しやすく、結末も無理なくハッピーエンドに持ち込んでいるため、とても見やすい映画でした。
逆に周囲の人の描写が薄くなるため、様々な立場の人の行動や考えがもう少し絡まっていると、映画としても物語としても深みが出るように思いました。(得てして、主人公の武勇伝として語られてしまう)
ハートウォーミングな作品を見たいという人には、おすすめできる映画だと思います。
ちなみに、本作は、興行的に大成功した低予算映画の一つだそうです。
日本との文化の違いに感心
★2.8
産んで里親に出すなんて、こんな事態になったとき日本人にはなかなかできない発想だなぁと感心。
いつかジュノと彼とでちゃんと子供育てられたらいいね。
みんなカッコいい
どんな出来事も考え方次第だと思える、前向きになれる映画。
主人公のサバサバ感が最高にカッコいい。時折見せる子どもらしさも上手い。
周りの人達もカッコいい。
そして、くだけた雰囲気の割に
産むかどうか、産んでどうするか、周りのサポートは、
など若年出産の問題がしっかり描かれている。
明るい女子高生妊娠出産
どうなんだろう。
16歳で小生意気な女子高生が彼氏とHして妊娠してポイっと産んで養子に出したり、じゃぁまた高校生に戻って青春謳歌するって楽天的過ぎるアメリカ人に普通の人は、なれない気がする。
インドあたりなら一族でなぶり殺しになるだろうし。
まぁアメリカン?な感じ?
演技力高い!!!
友人に進められての、観賞
コメディ色が強く、
アメリカンジョーク笑います
そして、JUNO役のエレン・ペイジの
演技力が半端ない!!
普段から、こう言う感じなのかと
思わされるくらい役にはまっていました!
バーガー電話が欲しい
こんな風に子供募集みたいな広告ってホントにあるのかな?私は賛成かなー。求めてる両親の元で育った方が幸せだと思う。しけしこの父のこの娘。まー、イイ関係。悪い関係は養子をもらう側の夫婦。旦那も思っちゃったんだろうなー、あー彼女がもう少し大人でもう少し早く出会いたかったーって。趣味が合うってビビッときちゃうもんかなー。彼女も家に向かう時、口紅付けちゃったり。けど友達感覚?そのへんの彼女の気持ちがよくわからなかった。
よい!
最初はイマイチ?って思わせる、
単純な映画かなと思ったが、
とても深く自分がこうだったらと
考えてしまう映画だった。
16歳という若さで妊娠してしまったにも関わらず
あの落ち着いた行動と判断。
お見事だと思った。
ジュノのような強い女性に
そして自分の決めた道を
しっかり歩める女性になりたいと思った
アメリカ的なコメディラブストーリー
ラブストーリーかつヒューマンストーリーだが、妊娠・出産をシニカルに描いたところが好印象。現代の日本ではありえない物語ではある。宗教的、道徳的にどうなのかという問題もあるが、最終的に皆がハッピーになるからちょっと感動してしまう。不思議な魅力の映画だ。
さっぱり万人向け
2014年1本目です!
印象としては誰が見ても普通に面白いであろう、さっぱりした作品。重たくなりかねない題材ですが、オープニングのアニメーションを初めとした演出、印象的な音楽(歌詞の中身が知れたらもっと楽しめたろう)、主人公や親友のキャラもあって、リラックスして楽しめる点でオススメです。着地点は…まあそなるよね。
でもこの平凡なラストに至るまでの過程が味わい深いわけで。特にお父さんですよね。素晴らしい理想の父親っぷり。
言いたいこととしては結構大事な点で2つ程あるのが残念。1つは養父の言い草。それ先に話し合おうや…。そこ含めての子供っぽさなのか。2つ目は復縁が唐突すぎ。いつの間に感が否めない。ラストシーンはいいね。
色々な味わいのある作品
高校生が妊娠する映画といえばまさにそのままですが、日本との文化の違いや家庭環境などがとても興味深いです。
家庭環境や展開など不穏な要素もあるものも、とてもいい形でストーリーが進行します。ナルホドという感じです。
トリッキー妊婦女子高生
高校生という時代は大人と子供の狭間で幼いことろとは違った好奇心を擽られるものです。
そんな高校生の妊娠出産で何人かのひとの人生が小さく動きだし、新たなスタートをもたらしてくれる。派手な描写はないけれど、独特の安定したテンポで進むお話が何となく心地のよい作品です。
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