劇場公開日 2008年9月6日

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「全てを支配するもの」イントゥ・ザ・ワイルド momogaria-noさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5全てを支配するもの

2013年7月24日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

楽しい

怖い

主人公の青年は物質的に恵まれて育った。
それが皮肉なことに・・・
親との精神的な繋がりが、希薄であることを強調する結果になる。

若さゆえの純潔さで、自分の中の全てに完璧を求めた。
親の愛、一人で生き抜くこと、自由であること、道徳心。行動力。

自然の厳然たる美しさに、心奪われた青年は何年も旅を続ける。

行く先々で、いろんな人に出会い、愛について学んでいく。

そして、彼は帰ろうとするが・・・

ラストは、ドカーンと叩き落されたような衝撃を覚えた。

自然に1人身を委ねることの、痛々しい現実が牙をむき、
全てを支配する。

どうにもならない、自然の猛威をリアルに描いた作品。

だから、ハッピーエンドでは無いのだ。

個人的に、ラストがリアルすぎて怖さのベクトル振り切れてしまった。

なので、☆3。5。

主役の俳優の演技が鬼気迫るものがあった

momogaria-no