「全てを支配するもの」イントゥ・ザ・ワイルド momogaria-noさんの映画レビュー(感想・評価)
全てを支配するもの
主人公の青年は物質的に恵まれて育った。
それが皮肉なことに・・・
親との精神的な繋がりが、希薄であることを強調する結果になる。
若さゆえの純潔さで、自分の中の全てに完璧を求めた。
親の愛、一人で生き抜くこと、自由であること、道徳心。行動力。
自然の厳然たる美しさに、心奪われた青年は何年も旅を続ける。
行く先々で、いろんな人に出会い、愛について学んでいく。
そして、彼は帰ろうとするが・・・
ラストは、ドカーンと叩き落されたような衝撃を覚えた。
自然に1人身を委ねることの、痛々しい現実が牙をむき、
全てを支配する。
どうにもならない、自然の猛威をリアルに描いた作品。
だから、ハッピーエンドでは無いのだ。
個人的に、ラストがリアルすぎて怖さのベクトル振り切れてしまった。
なので、☆3。5。
主役の俳優の演技が鬼気迫るものがあった
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