「社会に帰属するという事」イントゥ・ザ・ワイルド Satoruさんの映画レビュー(感想・評価)
社会に帰属するという事
社会に帰属すれば人生は矛盾の連続であろう。
そしてそれを感じ受容できるかという事に関係無く、矛盾は社会の至る所に生まれる可能性を持っている。
社会の基礎と言われる家族の中にもその可能性はあるのだ。
それ故に人の世を離れる事を望む人は多いのかもしれない、他人との関係が無く、矛盾が生まれない場所。
しかし社会に想いが残っていたのならば、例えそれが家族を通したものであれ、その他の人や書物を通したものであっても、人はその矛盾の楽しみと悲しみからは逃れられないのかもしれない。
自然の中にいて社会を感じる事は難しく、また社会の中で自然を感じる事も同様だ。
ただ社会を離れる事、そして自然で生きる事と他人との関係を断つというのは等しいものでないのかもしれない。
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